東中野の映画館「ポレポレ東中野」(中野区東中野4)で2月24日、木村文洋監督の最新映画「息衝く(いきづく)」の上映が始まる。
核燃料再処理工場がある青森県六ヶ所村を舞台にそこに生きる家族の決断を描いた「へばの」(2008年)、「地下鉄サリン事件」オウム真理教の幹部・平田信と逃亡を助ける女性の実在の話を基に描いた「愛のゆくえ(仮)」(2012年)など、常に社会と個のあり方と関わりに問題を投げかけてきた木村監督の長編作品となる同映画。
宗教・原発・家族をテーマに掲げ、宗教団体で育った二人の男と一人の女の群像を描き、この社会でいかにして個として生き続けることができるのかを問う。
同映画公開を記念して同館では2月17日から7日間、木村監督の「へばの」「愛のゆくえ(仮)」と、正体不明の衝突が起こっている中で世界を俯瞰するための「地図」を室内でつくる集団の議論とやり場のない思いを描いた作品「なしくずしの志」の特別上映を行うほか、期間中、木村監督作品上映後には舞台あいさつも予定している。
入場料金は、一般=1,700円、シニア・大学生・専門学生=1,200円ほか。3月中旬まで。