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フジヤエービックがフジヤカメラと合併 「多種多様なニーズに応えるため」と経営者

フジヤカメラ本店

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 オーディオビジュアル専門店「フジヤエービック」(中野区中野5)は6月21日、フジヤカメラと合併した。

(関連フォト)中野ブロードウェイ内のフジヤエービック

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 1986(昭和61)年、ビデオ・映像部門の専門店としてフジヤカメラから分社し独立した同社。中野ブロードウェイ(中野区中野5)内に数店舗を有し、毎年1万人を超える来場者でにぎわう「ヘッドフォン祭」や「ポタ研」などを開催しながら日本のオーディオビジュアルの小売業界をけん引し、現在中野ブロードウェイ内やその周辺に店舗を展開。ネット通販にも力を入れている。

 同社の大月洋平副社長は「独立以来34年間、映像および音響の専門店として展開してきたが、最近の撮影機材や映像技術の進歩に伴い、ユーザーの要望やニーズがこの数年で大きく変化した。カメラ専門店として85年間営業を続けてきたフジヤカメラと統合することにより、多くのお客さまの要望に応え、より高い専門性を持った専門店として、多様なサービスの提供を進めていく」と言う。

 現在JR中野駅北口一番街、フジヤカメラ本店の前に建設中のビルに、映像部門がテナントとして入居予定で、合併に伴い、店舗や社員の集約も徐々に行っていくというが、中野ブロードウェイ内のヘッドホンをはじめとする音響部門は店舗の売り場面積を拡張しながらより専門性を高める形で、引き続き中野ブロードウェイ館内で営業を継続する。

 大月さんは「今後当社は、リアル店舗・EC問わずカメラ・AV機器を選ぶ楽しみ、安心し売買ができる信頼、所有した喜びの共有の場、これらを一人でも多くのファンに提供し続ける専門店を目指していく。そのためにはここ数年耳にする機会が増えたDX(デジタルトランスフォーメーション)が当社においても必要不可欠。いくつかのITツールの導入もすでに進めているが、これからの時代は組織にツールを合わせるという考えではなくツールに組織を合わせていくといった考えが必要であると考えている。当社のような昔ながらの商売を続けてきた企業にとってそれは簡単な事ではないが、そういった柔軟性はこれからの時代、特に私たちのような中小企業には必要な要素だと感じる」と話す。

 「過渡期の今、社内には多くの課題が山積しているが、新生フジヤカメラがこれからどんな企業に成長していくことができるのかを考えると楽しみ。今回の統合は100年企業を目指す上での新たなスタート、しばらくは自分も現場を奔走するつもり」と意気込む。

 フジヤエービックの商号・商標などはそのまま現在のものを使う。

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