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中野「れきみん」で妖怪博士・井上円了没後100年展 「天狗像」「幽霊像」初公開も

れきみんに展示中の修復後「幽霊像」(左)と哲学堂「哲理門」にある「幽霊像」レプリカ

れきみんに展示中の修復後「幽霊像」(左)と哲学堂「哲理門」にある「幽霊像」レプリカ

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 山崎記念中野区立歴史民俗資料館(通称=れきみん、中野区江古田4、TEL 03-3319-9221)で7月23日、企画展「井上円了 没後100年展~円了の妖怪学~」が始まった。

(関連フォト)れきみんに展示中の修復後「天狗像」(左)と哲学堂「哲理門」にある「天狗像」レプリカ

 今年が東洋大学創始者の哲学者・井上円了没後100年に当たる。東京大学で哲学を学び1887(明治20)年、29歳で東洋大学の前身である哲学館を創立。日本各地の妖怪伝説や迷信を調査して「天狗(てんぐ)論」「妖怪学講義」「続妖怪百談」などを発表。妖怪博士とも呼ばれ、全国を行脚し、得た私財で哲学堂公園(松が丘1)を作ったことでも知られている。

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 同展では、「百鬼夜行(ひゃっきやぎょう)」「おばけの正体」「妖怪百談」などの書籍や絵画、「田中良雄宛書簡」「賀状」「狸灯・鬼灯納入前」などの書簡やはがき、「筆塚記」「聖哲碑」などの拓本、「天狗型鬼瓦」「哲学堂棟札」「哲理門の瓦当」「どくろ型自然木」「どくろの腕」「どくろ型たばこ入れ」などのほか、本来は哲学堂「哲理門」に収められている「天狗像」「幽霊像」も修復した後に展示している。

 解体し、欠損部分の補強などを行って修復された「天狗像」「幽霊像」の実物が同館に展示されている関係で、哲学堂「哲理門」内にはそれぞれ3Dスキャンデータをもとに製作され、塗料の分析も行われて再現された「天狗像」「幽霊像」のレプリカを展示しれている。取材時に同館に来ていた区民は「天狗像と幽霊像、100年以上の時を経たものと完成当時のもの。れきみんの実物と哲学堂哲理門内のものとぜひ見比べていただきたい」と話す。

 開催時間は9時~17時。月曜・第3日曜休館。入館無料。8月31日まで。ギャラリートークやワークショップなども開催する。

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