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「言葉の壁ある外国人店主のタイ料理店を救いたい」常連客がクラウドファンディング

「タイ国居酒屋 トンホム」店主のドムさん

「タイ国居酒屋 トンホム」店主のドムさん

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 JR中野駅南口レンガ坂の西側入り口に店を構える「タイ国居酒屋トンホム」(中野区中野3、TEL 03-3383-3595)を救いたいと5月17日、常連客らが「MotionGallery」プラットフォーム上でクラウドファンディングを開始した。

(関連フォト)「タイ国居酒屋 トンホム」が提供するタイ料理

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 1998(平成10)年に来日した店主のドムさんが、2004(平成16)年に西武新宿線・新井薬師前駅近くにオープンした「トンホム」の2号店として2014年(平成26年)11月7日にオープンした同店。現在は新井薬師店を同店に統合した形となっているため、同店が本店の位置付け。シェフ、店員含めて全てタイ国の人で構成されていて、提供されるフードメニューはタイの人たちが普段から食している定番の「カオ・マン・ガイ」「ガパオライス」「グリーンカレー」のほか、「タレー・パッ・ポンカリー」や「カオ・パッ・ロッファイ」「パッ・シユー」など80以上を用意している。

 同店はテレビや雑誌などで紹介されるなど同区内でも人気のタイ料理店だが、ドムさんによると「新型コロナウイルスの影響で外出自粛や営業ができない期間があるなど、店舗の運営が厳しい状態となっている。いろんな支援や給付金、助成金や無利子融資などがあるが、外国人の自分にとってはさまざまな申請がしづらく、言葉の壁を感じている」という。見かねた同店常連客たちは「今はなかなかお店に行けないけれど、なんとかこの危機を乗り越えてお店を継続してほしい。そのために力を合わせて何かしたい」と思い、相談の結果、同店を応援するためのクラウドファンディングを谷口奈緒子さんが代表して立ち上げることになったという。

 谷口さんは「ドムさんがこの苦境を乗り越えられるようなんとかしたかった。コロナ禍でも日本でがんばっているのに、外国人の飲食店にはなかなかハードルの高い国や都の支援で時間もかかりそうだったので、もう待ったなしだと思った。ちゃんとこのお店が存続し、これからもおいしいタイ料理を東京で食べさせてもらえることを強く願っている」と話した。

 目標額は30万円。期限は2020年6月15日23時59分まで。

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