濱崎仁精(まさきよ)さんの絵画展「うみのよる」が6月10日から、廃業した写真館をリノベーションしたギャラリー「スタジオ35分」(中野区上高田5)で開かれる。
濱崎さんは広島県尾道市出身。2017(平成29)年から3年連続で六本木のギャラリー「SAVOIR VIVRE」で個展を開催、大阪や高円寺のギャラリーでも定期的に作品展を開催し、昨年にはニューヨークでのグループ展に参加するなどして、近年精力的に活動しているアーティスト。展示の他にも装丁や演劇チラシなどの製作も手掛け、活動の幅を広げている。
同ギャラリー代表の酒航太さんは「濱崎は絵を描く前に何を描くかを決めない。下絵もなければ計画も思惑もない。絵の具を筆に付け、ただただ描き始める。描き進めていくうちに徐々に何か見えてくるらしい。濱崎の創作からは『絵を描くこと』の根源を感じる。それは自分の内に眠っていたものを静かに刺激してくる」と話す。「今、人類は新型コロナウイルスの影響で先行きが見えない不確実な世界にいる。このような状況下で芸術作品を見るという行為は僕らにとってどのような意味、作用があるのだろうか」とも。
開催時間は18時~23時。日曜~火曜定休。6月27日まで(新型コロナウイルスの状況によっては変更の可能性あり、詳しくは同ギャラリーのホームページやSNSなどで伝える)。