中野セントラルパーク(中野区中野4)地下1階カンファレンスで8月15日・16日、「第8回 中野駅前大盆踊り大会」が開催された。主催は中野区民謡連盟を中心とした実行委員会。
(関連フォト)式典には酒井直人中野区長や高橋かずちか中野区議会議長らも参加
2013(平成25)年に旧北口暫定広場(現在の中野駅北口暫定バスロータリー付近)で初開催した同イベント。バスロータリー整備のために中野サンプラザ前に会場を移したが、2017(平成29)年は北口暫定広場、2018(平成30)年は再度中野サンプラザ前、昨年は中野セントラルパーク・パークアベニューで開催し、8度目となる今年は新型コロナの影響もあり、初めて屋内の会場で行ったが、会場への入場者数を限定して有料参加とし、参加者側はソーシャルディスタンスを保つ、声を出さないなど、コロナ感染拡大防止対策の中で行われた。会場ではユーチューブを使ったライブ配信も行い、中野セントラルパークのパークアベニューには恒例のちょうちんエリアのほか、郡上八幡や上州などのキッチンカーや地域の団体らのブースもお目見えした。
同連盟役員、日本民踊鳳蝶(あげは)流家元で同イベント実行委員長の鳳蝶美成(あげはびじょう)さんらが中心となって、「中野ブランドの確立」「伝統文化の発展」「地域の活性化」「地域コミュニティーの推進」を趣旨とし、「盆踊りを通じて民謡や和楽器生演奏の良さを広く継承すること」を目的に開いている。中野区民歌謡こと通称「中野音頭」のほか「東京音頭」「炭坑節」などを三味線や太鼓、尺八を使った生演奏の中で踊るほか、2018年にDJ Celly(セリー)さんが始めた米ハードロックバンド「ボン・ジョヴィ」の名曲で踊る盆踊り「盆ジョヴィ」は、本家ボン・ジョヴィのツイッターアカウントがリツイートして話題となり、多くのテレビニュースで紹介され話題となった。
今回は2日を通して、新型コロナウイルス感染症拡大防止の影響で発表の場を持てなかった民謡連盟などの卒業生らが日頃の練習の成果を発表する第1部(10時~)、中野区内などで行われる予定だった「チャンプルーフェスタ」「高円寺阿波踊り」などを含む全国の祭りを楽しむ第2部(13時~)、伝統的な音楽の生演奏だけでなく、盆踊りとコラボするゲストが出演し、参加者や視聴者が一体となって盆踊りを楽しむメインイベントとなる第3部(17時~)という構成。
初日の第3部、式典には酒井直人中区長や高橋かずちか中野区議会議長らも駆け付けた。ゲストは、地元のタレント「BAN BAN BAN」と中川翔子さんが参加。中川さんは2015(平成27)年に「中野ブロードウェイ50周年記念館長」に就任するなど多くのメディアで中野ラブを公言しており、「中野で生まれて中野で育って現在レベル35。この盆踊りに参加できるなんて最高に光栄」と話したほか、ライブ中には「中野大好きだ!中野の経済回したい」、ステージ後には「中野の真ん中で歌えて幸せ。サブカルで、カオスで、レトロで、面白いこともこの街にはいっぱい詰まっている。(中略)中野で歌っていると思うと本当にエモすぎる。これからも中野にもっともっと恩返ししていけるように、ずっと中野に住み続けて愛を叫んでいきたい」とコメント。ライブでは「空色デイズ」「フレフレ」「ドリドリ」を披露した。
2日目17時からの第3部(メインイベント)には3年連続でDJ Cellyさんが参加。洋楽を中心にT-REXや定番となったBONJOVIの「Livin’ On A Prayer」もかかり、オンライン上には多くのコメントが流れた。TRFのヒット曲「EZ DO DANCE」や洋楽を使った「盆ディスコ」タイムがのDJ KOOさんも参加し、最終日のトリを飾った。
鳳蝶美成さんは「コロナ禍なので、いろいろな方から中止すべきではとの言葉も頂いたが、イベントが次々と中止される中、少しでも日本文化や中野の夏を感じてもらえるイベントになればと思い、しっかりと新型コロナ感染防止対策を徹底して開いた。無事に開催でき、開催を喜ぶコメントも頂いてホッとしている」と話す。
MCは2日間を通して、中野区観光大使のメトロポリちゃんVが務めた。