7月31日に竣工した中野区立総合体育館(中野区新井3、TEL 03-5860-0024)が10月1日、全施設や設備などを含めグランドオープンする。
区民を中心としたスポーツによる健康づくりやコミュニケーションづくりに寄与するとともに、本格的な競技大会が行えるメインアリーナや、小規模な大会など多様な用途にも対応するサブアリーナのほか、武道場も備えている。災害時には、帰宅困難者の一時滞在場所や各種支援団体の活動拠点としても活用。「東京オリンピック・パラリンピック」の卓球競技公式練習会場としても使われることが決まっていた。
体育館全体の建築面積は6122平方メートル、延べ床面積は1万2491平方メートル。地下2階・地上3階建てで、鉄骨造・鉄骨鉄筋コンクリート造。主な施設はメインアリーナ、サブアリーナ、武道場のほか、ボルダリングや筋トレマシーンも完備する「トレーニングルーム」、卓球やバレエなどの用途も可能な「多目的室」、草地広場に隣接したカフェ「モリノナカノカフェ」、ウレタン遊具や絵本を配置する「キッズスペース」、以前の管理棟に設けられていた「平和資料展示室」など。ロッカーやシャワールームも兼ね備えている。
同区では同施設の命名権、いわゆるネーミングライツの公募を行い、キリンビバレッジが落札。同社と協議のうえ、同施設の命名権を契約した。同区が一般企業と公共施設のネーミングライツ契約をしたのは初。施設名は、日本語表記=「キリンレモン スポーツセンター」、英語表記=「KIRIN LEMON SPORTS CENTER」に決定し、グランドオープンから5年間はネーミングライツ契約が有効となる。
同区ではオープンに先駆け、施設内覧会とプレオープンを開催する。施設内覧会は9月20日=13時~17時、翌21日=10時~17時。ボッチャや風船バレーなどを無料体験できるプレオープンは9月22日~30日で、同27日は幼児体操教室や逆上がり教室などが無料体験できる子ども向けイベントも開催。申し込みは施設窓口と電話で受け付ける。