山崎記念中野区立歴史民俗資料館(通称=れきみん、中野区江古田4、TEL 03-3319-9221)で現在、コーナー展「モゥ 丑(うし)年ですよ、2021」が開かれている。
毎年干支にちなんだコーナー展を行っている同館。来年の干支(えと)が「丑」となることから、今回は「牛」関連の絵馬や郷土玩具、置物など、同館が所蔵する約80点を展示する。「牛と天神様」「牛頭天王(ごずてんのう)」などの説明パネルなども掲示している。
展示中の「善光寺 布引牛(ぬのびきうし)」は、全国の美術館・博物館80館から出場している80頭の「牛」アワード、インターネットミュージアムの「干支コレクションアワード 2021牛」にエントリーしている。同館担当者は「ぜひとも『善光寺の布引牛』に1票を」と呼び掛けている。
開催時間は9時~17時。月曜・第3日曜・年末年始休館。入館無料。2021年1月16日まで。
同館は、郷土の文化遺産を保存し、展示活用していくことを目的に1989(平成元)年、名誉都民である故・山崎喜作さんから寄贈された土地に建設し開館。開館から30年を経て、約半年間の工事を行い4月1日にリニューアルオープンした。リニューアルしたのは常設展示室で、かつてはジオラマや説明パネル、映像などを使って太古から昭和時代(近代)半ばまでの中野の歴史を紹介していたが、リニューアルでは平成時代までを含む形で「現代の中野」を付け加えているほか、映像の刷新、展示物の耐震補強なども行った。