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新型コロナで奮闘する中野区保健所の今を伝える実録映画、クラファンで協力募る

中野区保健所内の様子 ©宮崎信恵/公衆衛生保健所活動研究会

中野区保健所内の様子 ©宮崎信恵/公衆衛生保健所活動研究会

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 中野区保健所(中野区中野2)が舞台となったドキュメンタリー映画「新型コロナウイルス感染症と保健所(仮題)」製作のためのクラウドファンディング(以下、CF)が「READYFOR(レディーフォー)」で始まった。協力を呼び掛けているのは、ピース・クリエイト(江東区)社長で映画監督の宮崎信恵さんと公衆衛生保健所活動研究会。

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 宮崎さんは「コロナ禍の下、多くの人が仕事の上でも、経済的にも、精神的にも、毎日の生活に大変な思いをしている。これまで体験したことのない新型コロナウイルスの感染症拡大は、これまでの生活のありようや働き方の問題、貧困格差、偏見・差別など、社会が抱えるさまざまなひずみや脆脆弱(ぜいじゃく)性をあぶり出した」と話す。「住民の命と健康を守りたい。この体験を後の感染症対応に生かしてほしい。保健所でコロナ対応に追われる職員の悲鳴から製作が走り出した」という。

 今回のCFでは、新型コロナウイルス感染症の拡大をこれ以上広げないために奮闘する保健所の今を伝えるドキュメンタリー映画の製作費の協力を呼び掛けるもの。2月4日には第1目標額である200万円に達し、現在、第2目標額である400万円を目指している。製作費は、撮影費、編集費、音楽費、スタジオ費、ナレーター費、バリアフリー字幕費、動画配信費、リターン費用などの諸経費を指す。昨年撮り始めた撮影は今月中に完了し、4月には本編集完了、5月には映画完成を予定し、7月には「なかのZERO」(中野2)で完成披露試写会を行う。CFのサイトには女優・吉永小百合さんの応援メッセージも掲載している。

 「完成した映画は、新型コロナウイルス感染症拡大という歴史にも残る世界的パンデミックに、住民の命と健康を守る公衆衛生の立場から保健所の今を伝えるもの。グローバル化が進み世界が瞬時につながる今後、新興、再興感染症はますます人々を襲う危険がある。その恐ろしさを目の当たりにした今、この経験を未来につなげる意味は大きい。どうか温かい支援をお願いできれば」と呼び掛ける。

 CFの終了は3月12日23時。リターンの内容はCFサイトで確認できる。

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