写真家・佐伯慎亮(さえきしんりょう)さんの写真展「AWAJIMAN」が7月8日、廃業した街の写真館をリノベーションしたギャラリー「スタジオ35分」(中野区上高田5)で始まった。
佐伯さんは1979(昭和54)年生まれ、大阪芸術大学写真学科卒。関西を拠点に活動している写真家で、2017(平成29)年に家族で淡路島に移住し、島で暮らした3年間に撮影した写真群を展示する。佐伯さんは写真を始めた当初から一貫して日常のスナップ写真を撮り、あらかじめテーマを決めて撮影するというのではなく、日常の中でこの瞬間を残したいという思いからシャッターを切っているという。
佐伯さんは写真を撮ることを「反応する」と言う。ギャラリー店主の酒航太さんは「そのセンサーは独自の死生観とユーモアを持ち合わせており、切り取られた日常は一見普通に見えるが、そこには見過ごせない何かがある。二度とないこの瞬間への柔らかい眼差しは個人的な日常を超えて、きわめて肯定的な人間讃歌となっている」と話す。
開催時間は16時~21時(初日から3日間は15時~20時)。日曜~火曜定休。1ドリンク制(500円~)。7月31日まで。営業日の変更の可能性があるのでSNSでの確認を勧めている。