アニメ制作プロダクション「トムス・エンタテインメント」(中野区中野3)が7月8日、韓国の整形サイコホラー映画「整形水」を買い付けて全国公開すると発表した。
「ルパン三世」シリーズや「名探偵コナン」などの人気アニメーションを手掛けてきた同社としては初めて、海外から買い付ける作品となる。配給は、アジア映画を多く手掛けるエスピーオー社(中央区)との共同。トムス・エンタテインメントは「従来の枠にとらわれずチャレンジする」という意味が込められた「UNLIMITED PRODUCE by TMS」というプロジェクトを立ち上げたばかりで、海外買い付けという分野でも従来の同社の枠を超えてチャレンジしていくという。
同作品の原作は、日本では「LINEマンガ」で配信中のオムニバス作品「奇々怪々」。外見に強いコンプレックスを持った主人公の元に届いた、自由自在に思い通りの容姿へと変えることができる奇跡の水「整形水」をめぐるストーリーが展開する。グローバルでの累計閲覧数は31億回を超え、韓国「NAVERWEBTOON」サービス内での評価は10点満点中9.9点を獲得するなど人気を得ている。映画はチョ・ギョンフン監督のデビュー作で、現代社会の闇をエンターテインメントとして描き、世界中の映画祭で高く評価され、昨年ロックダウン中の韓国でも劇場公開されて話題を呼んだ。
全国公開は9月23日を予定。