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中野区がワクチン接種キャンセル待ちや2回目接種の勧奨、ワクチン証明発行を発表

酒井直人中野区長(区長定例記者会見後)

酒井直人中野区長(区長定例記者会見後)

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 中野区は7月15日の区長記者会見で、新型コロナウイルスワクチン接種の現況と新たな対策などを発表した。

(関連フォト)記者会見を行った酒井直人中野区長

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 酒井直人中野区長は記者会見で、「7月15日9時確認分時点でのワクチン接種の現況として、65歳以上の区民7万492人に対し1回目の接種率は81.2%、2回目の接種率は67.7%で当初の計画値を上回る状況である」などの報告をした後、ワクチン接種キャンセル待ち受け付けサービスを実施すると話した。

 キャンセル待ち受け付けサービスは、集団接種会場(区民活動センター)で当日キャンセルが出た場合、希望者の中から抽選を行うもの。当選者には中野区職員が電話で連絡し、すぐに接種会場へ行ける人はワクチン接種が受けられる。中野区発行の接種券を持っていて、当選の連絡があった当日、区民活動センターに立ち寄れる人が対象。7月2日から試行的にこの取り組みを行っているが、希望者が多いことから、7月16日から本格的に実施する。希望者はキャンセル待ちを受け付けている集団接種会場に接種権を持って出向き、「キャンセル待ち申込書」を記入してボックスに投函(とうかん)する。キャンセル待ちは8月15日まで。

 酒井区長は「区民への早期ワクチン接種を実施するため、接種体制の充実強化を図ってきた。しかし、国からのワクチン供給量減少に伴い、現在のペースで接種を続けた場合、8月末時点で約5万回分のワクチンが不足する。なので、7月19日から8月15日までの4週間もの間、1回目接種の新規予約を停止する」と話した。「多くのワクチンが打てるよう区の医療機関が頑張ってくださっているのに、その数に見合うものがなかなか入ってこない。中野区としも心苦しく思うし、悔しく思う」とも。

 そのほか、新型コロナウイルスワクチンの接種は、重症化などの予防効果を高めるために1回目から3週間経過後にできるだけ早く2回目の接種を受けることとなっているので、4週間以上経過しても2回目の接種が確認できない約1300人に接種を勧奨する対策を講じること、海外渡航予定がある区民に対して7月26日から「新型コロナウイルス感染症 予防接種証明書」(ワクチンパスポート)を発行することなどを発表した。

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