「映画や芝居のことを語り合い、そして歌える憩いの場」がコンセプトのバー「聖」が11月8日に移転し、「聖46」(中野区中野5、TEL 03-5380-5400)としてリニューアルオープンした。
(関連フォト)西田さんプロデュース映画「大綱引の恋」が第16回「ロサンゼルス日本映画祭」で最優秀プロデューサー賞を受賞した時の盾を持つ西田さんと店内
中野ブロードウェイ南入り口前の白線通りを東側に50メートルほど進んだ中野新仲見世商店街の奥に位置する「中野ワールド会館」に店舗を構えていた同店。店主は俳優で映画・演劇プロデューサーの西田聖志郎さん。故・松田優作さんの舞台「モーゼル」への出演や、NHKの大河ドラマ「翔(と)ぶが如(ごと)く」「葵 徳川三代」「篤姫」「龍馬伝」に出演したほか、吹石一恵さんや吉田羊さん出演の映画「六月燈(ろくがつどう)の三姉妹」や三浦貴大さんや比嘉愛未さん出演の映画「大綱引の恋」のプロデューサーも務めている。
西田さんは「前身となる『CAP'S』開店から24年、『聖・Say』となって14年での移転。店名は少し変えて『聖46(せいしろう)』とした。まさかのコロナで昨年の12月から店を閉めていたが、緊急事態宣言も解除されたタイミングで、場所も気持ちも心機一転、新たなスタートを切った。ワールド会館は地上げ屋との5年にわたる裁判が不本意な内容ながらも和解し、一段落したことから退却を決めた。奇跡的に希望のサイズの空き店舗が見つかったことも大きな要因」と話す。店舗は旧店舗から直線で50メートルくらいの中野駅北口ふれあいロード北と昭和新道との間に位置する。席数はカウンター18席(うち10席はボックス席)。
西田さんは「この場所から新しい映画関連のコミュニティーや中野らしい文化を生み出せたら。映画、演劇、アニメの原作となる小説を公募する『中野文学賞』を立ち上げるために結成された東京中野物語プロジェクトの中心メンバーとして、『若者の夢を育む町・中野から世界に向けて発信する物語を!』をキャッチフレーズに、作家の卵たちを発掘し、共に作品を作り出していきたい」と話す。
営業時間は19時~翌1時。日曜定休。