JR中野駅(中野区中野5)の北口改札東側壁面に11月20日、中野区が進めている「中野ミューラルプロジェクト」の壁画が完成する。
中野区は、策定した新たな基本計画で「遊び心あふれる文化芸術のまち全体への展開」の一環として同プロジェクトを進めている。先月行われた鷺宮小学校の開校140周年記念行事で児童たちも参加した壁画制作が第1弾で、今回の壁画制作は第2弾。民間事業者と区が連携し、区内のさまざまな場所でアートによるプロモーションを展開している。
第2弾となる壁画は、JR東日本東京支社の協力の下で、中野区、塗装業者のヌリーズ(若宮1)、国内外で活躍するhitchさんとsimoさんの2人組アーティストユニット「WHOLE9(ホールナイン)」、JR中野駅が連携して実現にこぎ着けた。「WHOLE9」が壁画制作を担当し、2020年に発足したクラウドファンディング事業「Color Your Community」として実施している。
壁画は地域の記憶継承をテーマにJR中野駅と区で協議し、変わりゆく中野の姿として中野サンプラザのシルエットをデザインの一部に取り入れた。
作品のアートディレクターを務めた柴田さやかさんは「壁画を通じて画家や職人、クラフトマンシップに対する社会的な評価を上げたいと考えている。仕事に悩む人や夢を探している人にも見てもらいたいが、描かれているものには街のシンボルがたくさんあるので、この場所を通る人全員にじっくり見てもらえたら」と話す。
当日は14時30分から完成披露会を予定。壁画タイトルの発表やアーティストへのインタビュー、酒井直人区長やJR中野駅の宍田駅長、ヌリーズ佐藤政夫代表らの参列を予定している。