早稲田通り沿いのSOHOオフィスビル(中野区中野5)は6月7日、リノベーションした3タイプ3室を公開した。
今回リノベーションを仕掛けたのは、デザイナーズマンションを中心とした不動産売買のほか、「SOHO東京」「東京ID」「コワーキング東京」の情報サイト運営も手掛けるトランスリアル(中央区)。
H2DO一級建築士事務所の久保和樹さんが手掛けたオフィスは、接客スペースや打ち合わせスペース、執務スペースをガラスやポリカで間仕切りし、広がりとつながりのある空間を表現した。
Raas DESIGN 建築設計事務所の岩本唯史さんが手掛けたオフィスは、「HOUSE IN HOUSE」の手法を用い収納を重視し、玄関を入ると手前が接客スペース、ホワイトボードを設(しつら)えたドアでワークスペースと間仕切りした。
建築再構企画の佐久間悠さんが手掛けたのは、コンクリート打放しが特徴の、接客スペースとワークスペースの間に、ホワイトボードのあるミーティングスペースを設置できる効率的なオフィス。
トランスリアルの長谷川正憲社長は「以前より中野には注目していた。近年、駅前の再開発は加速し、学生や企業も増え、おいしいものがたくさんあり、かねて住みやすい街と感じていたこともあり、リノベーションを実施した」と話す。
「中野には実はデザイナーズマンションが多く、こだわりを好む傾向。同じエリアで個々にスモールオフィスを構え、皆が共有スペースに集まる形が合うはず。今後もそれぞれ違ったスモールオフィスを増やしつつ、集える場所も提供したい」と付け加える。
3タイプとも約36平方メートル。詳細は「SOHO東京」ウェブサイトで確認できる。