館蔵品展「獅子頭(ししがしら)」展が5月24日、山崎記念中野区立歴史民俗資料館(通称=れきみん、中野区江古田4、TEL 03-3319-9221)1階で始まった。
江戸時代から地域で受け継がれている中野区指定無形民俗文化財「江古田獅子舞」は、3匹の一人立ち獅子で、青龍・朱雀・白虎・玄武の四神が行列に加わる全国でも例がないとされる獅子舞。「祈祷(きとう)獅子」とも呼ばれ、江古田村では疫病が流行しなかったと言われている。一般的な獅子舞は、めでたいときや正月、悪魔祓いなどに舞われた民俗芸能で、全国的に広がっていて、種類も多いとされている。
同展では、岩手県の「南部鹿踊(ししおどり)」や鳥取県の「麒麟(きりん)獅子」、岐阜県の「へんべとり」や神奈川県の「藤野囃子(はやし)ひょっとこ獅子舞」、富山県の「獅子頭」や山形県の「板獅子」、沖縄県の「琉球古典焼のシーサー」や中国の「開運獅子・破邪獅子」など、ミニチュアサイズの全国の変わり種獅子を中心に、区内の狛犬のある神社なども紹介する。
開催時間は9時~17時。月曜・第3日曜休館。入館無料。7月10日まで。来館者には獅子をモチーフにした4種類の「獅子ール(ししーる)」1枚を進呈している。