「やどやグループ」(中野区中野1)が手掛けるシェアハウスに併設の古民家コミュニティースペース「中野秘密基地」(同)で6月4日、第1回「たぬどん酒場」が開催された。
(関連フォト)後半の懇親会には酒井直人中野区長(右端手前)も参加
2020年12月、同施設オーナーの山本真梨子さんがDIYで作ったシェアハウスがオープン。その後、近隣の古民家を併設のイベントスペース「中野秘密基地」とするため、ライフワークとしてDIYでリノベーションして完成に近づいてきたため、こけら落とし的に開いたのが今回のイベント。ビジネス・ブレークスルー大学・BBTU海外ネットワークとのコラボイベントとして、外部の参加者を迎え入れた初めてのイベント開催となった。「たぬどん」とは「中野秘密基地」のキャラクターで、世界中の酒場を渡り歩いてきたバックパッカー山本さんの飲み友だち。
イベントは「世界各地の酒場で出会ったみんなと話してみよう!」をテーマに、海外で活躍する日本人を講師に迎え、その地の謎などを学ぶもの。1回目のゲストは中国・深セン(土へんに川)在住で現地で会社を経営する川ノ上和文さん、当日は深センにはおらず、モンゴルの首都ウランバートルからZoomをつないで、30万人都市から1800万人の都市に成長した深センの現状、イベント、人気のサービスなどを説明した。
会場の参加者は10人程度、オンラインでも数人が参加し、「香港と深センの関係は?」「なぜ深センが発展したのか?」「どんなビジネスが伸びているか?」「ドローンなどの法整備はどうなっているか?」など、川ノ上さんとの活発な議論が繰り広げられた。モデレーターはNPO法人「ストリートデザイン研究機構」専務理事で中野区議会議員の立石りおさんが務めたほか、会の終盤には酒井直人中野区長も顔を出した。
山本さんは「コロナがあってイベントができなかったが、やっとやりたかったイベントが開催できた。まだ秘密基地は完成していないが、自分が50カ国を渡り歩いてつないできた世界の人たちを、この場所から再びつないでいきたい。新しいビジネスや文化がこの場所から生み出されることを願っている」と話す。「たぬどん酒場の第2弾も既に計画しているので、ぜひ参加してほしい」とも。