JR中野駅南口すぐの中野レンガ坂商店街(中野区中野3)で10月22日、「中野レンガ祭り2022」が始まる。
(関連フォト)レンガ坂のオーストリア産れんがと「レンガざか」の文字
まだ「レンガ坂」と命名される前の商店街は砂利とアスファルトが混在したでこぼこの坂道だったという。2000(平成12)年ごろ、当時の横山商店会長の時代に下水道のリニューアルとともに、コンクリートれんがではなくオーストリア産のれんがを敷き詰めて現在の通りが完成し、2002(平成14)年に当時の塩野光章副会長が「レンガ坂」と命名した。塩野さんの娘婿に当たり2012(平成24)年に会長に就任した岡田俊彦さんは東西ゲートの整備、夜のLED電飾、通り脇のオリーブやネイビーの植栽などを手がけ、現在の形が完成。2016(平成28)年からは「レンガ坂祭り」を毎年開催していたが、新型コロナの影響で2020年からは開催を見送っていた。
岡田さんは「この商店街がレンガ坂となって20年という節目の年なので、3年ぶりのリアル開催に踏み切った。いつもは2日間の短期イベントとなるが、コロナ対策で密を避けることからも、いろんなイベントを1カ月ちょっとにわたり開催することとした」と話す。
期間中、空中部分を増設予定の「イルミネーション装飾」、笹倉鉄平画伯画による「アートシャッターストリート」、道路占有許可済み「外飲みストリート」に加え、「スタジオNOA」利用の半券や「ポケット・スクエア」内4つの小劇場利用の半券でサービスが受けられる「Happyサービス」のほか、11月5日には中野マルイ裏「四季の庭」で「農大グリーンアカデミー出張マルシェ」の開催、レンガ坂ゲートのキーホルダーの無料配布(5000個限定)を予定している。
岡田さんは「レンガ坂通りで作業をしていると『おしゃれで、個性的で隠れ家みたいな店がたくさんありますね』『中野駅南口にこんなところあったんですね』とよく言われる。商店街入り口にはスペイン風のゲート、壁泉や石造りのベンチがあり、レンガ敷きの緩い坂道を上っていくと、植物やBGM、イルミネーションで彩られ、まるでテーマパークのよう。『坂道』で『れんが敷き道』で『商店街』というのは日本では唯一無二では。20年間思いを寄せて築いてきたこの場所で、思い出をたくさんつくってほしい」と話す。
営業時間は各店舗で異なる。11月27日まで。