人道支援団体の国際NGOワールド・ビジョン・ジャパン(中野区本町1、TEL 03-5334-5350)は2月28日、オンラインイベント「トルコ・シリア大地震緊急援助オンライン報告会」を開催する。
(関連フォト)登壇者はヨルダン駐在のプログラム・コーディネーター渡邉裕子さん
現地時間2月6日未明に発生したトルコ南部を震源とする大地震で、甚大な被害が出ているシリア北西部。この3月で丸12年を迎えようとするシリア危機の影響で、地震発生前から多くの難民・避難民が人道支援を必要としていたが、昨年からコレラの大流行が続く中での地震による水道インフラなどライフラインの倒壊で、迅速に人道支援を行わなければならないという。
同イベントでは、2015(平成27)年から隣国のヨルダンに駐在し、7年以上にわたりシリア難民・避難民支援事業を担当し、現在は緊急援助活動に現地スタッフと従事している渡邉裕子さんが登壇し、被災したシリア北西部の状況、同NGOの活動や今後の課題について報告する。
渡邉さんは大学卒業後、一般企業に勤務。その後大学院に進学し、修了後はNGOからアフガニスタンの国連児童基金(ユニセフ)への出向、在アフガニスタン日本大使館、国際協力機構(JICA)パキスタン事務所等で勤務。2014(平成26)年11月に同NGOに入団し、2015(平成27)年3月からヨルダン駐在。ヨルダンにおいて、シリアを逃れた子どもたちと、受け入れコミュニティーの子どもたちの教育支援を担当したのち、現在はシリア北西部における水衛生事業を担当している。
同NGOは、チャイルド・スポンサーシップによる地域開発や緊急人道支援などを行い、設立36年目を迎えている。日本の支援者からの寄付を活用し、国連WFP(世界食糧計画)などの国連機関や日本政府など多様なパートナーと連携して、食糧危機の対応や子どもたちの栄養改善に取り組んでいる。
19時開始。所要時間は1時間程度。参加無料。定員500人。ウェブサイトから申し込むと、オンライン会議ツール「Zoom」による会議のURLが後日メールで届く。