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写大ギャラリーで「光の系譜」展 19世紀から現在までの館蔵写真100点

「写大ギャラリー」エントランス

「写大ギャラリー」エントランス

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 東京工芸大学(中野区本町2)芸術情報館(5号館)2階「写大ギャラリー」で4月10日、「『光の系譜』-写大ギャラリー・コレクション-」が始まった。

(関連フォト)展示室外側から

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 今年で創立100周年を迎えた同大。同イベントは100周年記念イベントの一つで、写大ギャラリーの館蔵コレクションから、写真が誕生した19世紀から現在に至るまでのさまざまな作品100点を選び展示している。

 1975(昭和50)年に設立された同ギャラリーは、現時点で1万2000点を超えるプリントを所蔵しており、ウィリアム・ヘンリー・フォックス・タルボットやナダールら19世紀の著名作品に始まり、昭和を代表する巨匠といわれる土門拳や木村伊兵衛のほか、世界的に評価の高まっている森山大道の貴重なビンテージ・プリントまで多岐にわたる。創立時に教べんをとった小野隆太郎や、同大卒業生で写真家として初めて文化功労者に選ばれた渡辺義雄らの作品など、同ギャラリーならではの作品も数多くコレクションしているという。

 同大芸術学部の広報担当は「写大ギャラリー・コレクションのえりすぐりの作品を通じて、写真家たちが今に伝える光、連綿と続いてきた写真の表現、そして写真のこれからをも思索する機会になれば」と話す。

 開館時間は10時~19時(土曜は17時まで)。木曜・日曜・祝日休廊。6月1日まで(木曜だが最終日のため開館)。

 同大は、小西本店(現在のコニカミノルタホールディングス)創始者・6代目杉浦六右衞門が他界した後、その理想と遺志を後継した7代目・杉浦六右衞門が東京府豊多摩郡代々幡町幡ヶ谷(現・渋谷区幡ヶ谷)の地に1923(大正12)年に設立した「小西写真専門学校」を前身とし、「東京写真大学」から1977(昭和52)年に現在の名称に変わるまでは「写大」と呼ばれていた。神奈川県厚木市と東京都中野区の2つのキャンパスを持つ総合大学で、2023年に創立100周年を迎えた。

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