中野区内の理美容店経営者が手がけるヘアケア商品ブランド「Noc(ノック)」の販売が5月29日、発売始まった。
(関連フォト)中野区内の理美容室で構成されている「Noc」メンバーと中野サンプラザ
「Noc」とは中野の理美容室が集まったクリエイター集団「Nakano outgoing creators」の頭文字から取った共通ブランド名。理美容師メンバーは「coma」(中野区中野5)の岩田秀宣さん、「hair make feryne(フェリーネ)」(中野2)の森聡明さん、「Fortuna」の菊地由也さん、「hair atelier true」の矢尾板勇介さん、「hair logic 3?」の木村崇紀さん、「potato」のManzoさん、「andC」(以上、新井1)の漆館寿さんの7人で、「Noc」のロゴなどを決めるデザインコンペを勝ち取った「MANYOU GRAPHICS」(中野3)の吉田孝臣さんを加えた8人でチームを構成する。
リーダーの岩田さんは「日頃から私たちはお互いにビジネス上のライバルだが、お互いを妨げ合うことではなく、むしろ共同して進む仲間として、健全で競争的な関係を築いている。今回このブランドを作った理由としては、今の美容業界ではアマゾンや楽天のようなオンラインショップでサロン専売商品が手軽に購入できてしまう。しかし、正規品と偽物が混在し、専門的な知識を必要とする商品までが流通してしまっているのが現状。自分にぴったりの商品を見つけるのは、まるで宝探しのような困難さがあり、事故が起こる可能性も秘めている。この混乱した状況を見かね、自らの手で商品を生み出すことを決意した。中野地域の美容室らが一丸となり、中野でしか手に入らない、地元愛あふれる商品群を作り上げた」という。
フェリーネの森さんによると「Noc」のラインアップは、りんご幹細胞培養液エキスを配合し、ノンシリコン、弱酸性アミノ酸100%にこだわったというシャンプー(1,683円)、毛髪のたんぱく質に近い成分を配合し、内側からダメージを補修するというトリートメント(2,135円)、酵素の力で使うほど髪が柔らかくなり、ダブルエンザイムで毛髪の硬くなったたんぱく質に柔らかさを与えつつケラチンやアミノ酸の働きによってダメージを修復するというミスト(2,951円)、思い通りのヘアセットと高補修トリートメントが同時にしっかりスタイリングできるのに1回のシャンプーでしっかり落ちるというWAX(1,650円)。
「Noc」のロゴは7月2日で閉館してしまう中野サンプラザがモチーフとなっているほか、応援キャラクターに中野区の「中野大好きナカノさん」、撮影も中野在住のカメラマンに協力を仰ぐなど、区内事業者での関係づくりにこだわっているほか、メンバーの理美容室だけでなく、中野駅周辺のカフェやバーでも購入できる。