関口照生さんの写真展「El camino de Cuba(キューバの道)」が1月10日、中野の「ギャラリー冬青」(中野区中央5、TEL 03-3380-7123)で始まった。
関口さんは日本写真家協会と日本写真協会の会員。コマーシャルや雑誌・写真展の撮影を中心に写真家として活動するほか、ライフワークとして世界の辺境を訪ね、そこで暮らす人々の取材を続ける。作品集に「火のラティード」「地球の笑顔」「支倉の道」、竹下景子さんとの共著「ハロープラスワン」や「ファミリーへウエルカム」など。小笠原ドキュメント映画「EDEN」の監督も務めた。同展はラムダプリント作品約30点を展示する。
写真展開催に際し、関口さんは「キューバを語るには『道』を語らなければいけない。道=El camino、どこまでも変わらず続く道、そこにはさまざまな人生がある、いや生活が存在する。二大大国のはざまで独自の社会主義国家を作り上げたこの国は、困窮と闘いながらも旺盛な活力をもって生きることを楽しんでいる。恒常的電気不足のため、太陽の光は万物にも勝る資源になり、夕暮れが迫れば家の前の道路で涼み、ゲームを楽しむ。どこの幹線道路もヒッチハイクを待つ人たちがたむろする。持てる時間を最大限に楽しんでいる、こんなユートピアのような国が地球上に一つ位あってもいいのではないかと思ってしまう」とコメントを寄せている。
開催時間は11時~19時。日曜・月曜・祝日定休。観覧無料。1月13日18時から、オープニングパーティーを予定(参加は要予約)。今月27日まで。