中野区役所新庁舎の落成式が4月19日、1階の屋内イベントスペース「ナカノバ」で執り行われた。
5月7日に開庁する同庁舎。土地は中野体育館跡地を、建物は現在の中野区役所と中野サンプラザを含む中野駅新北口駅前エリア再整備事業で区有資産を活用したことで生み出された費用で建設整備を行い実現した。フロア構造は地上11階、地下2階で、11階の区議会本会議場や屋上庭園まではエレベーターで移動。1階~3階はエスカレーターも用意している。トレリス構造の外壁を取り入れ、都内自治体庁舎初「ZEB Ready」も取得。1階にはカフェテリアやアートスペース、屋外イベントスペースなどを設け、「区民に開かれた区役所」を感じることができるという。
落成式では、酒井たくや中野区議会議長、長妻昭衆議院議員、東京商工会議所中野支部正村宏人会長、中野区町会連合会・中野区社会福祉協議会吉成武男会長、竹中工務店児玉正孝副社長ら来賓と招待者合わせて約200人が出席。主催者あいさつで、酒井直人中野区長は「新庁舎の開庁は中野区にとって新たなスタートになる。新庁舎を通じて区民の皆さまにさらなる価値を提供し、中野区の魅力を内外へ発信していきたい。これからも区民の皆さまと共に、区のさらなる発展のために尽力する」と話した。
その後、来賓祝辞、新庁舎のPR動画上映、テープカットが行われて式典は閉式。PR動画では同区のシティープロモーションキャラクター「中野大好きナカノさん」が声を発したことで、会場内でもネットでも話題となった。「ナカノさん」は2019(平成31)年2月1日に誕生した無個性な人形の世界からやってきた球体関節人形で、今まで声を発したことはなかったが、今回のPR動画では初めて声を出して区民サービスや庁内設備の説明などを行った。ネット上では「ナカノさん、グッと身近になった」「イメージにピッタリだった」「これからも話し続けてほしい」などの声が見られる。「ナカノさん」の声は声優の西尾夕香さんが担当した。
閉式後には、式典参加社らが数班に分かれて新庁舎内を見学した。
同区では5月11日・12日、パフォーマンスやアート、さまざまなワークショップなどを繰り広げる「中野区新庁舎開庁イベント」を予定している。