アーティスト三木瑛子さんの個展が4月28日、若手アーティストを支援する東中野の「DEN GALLERY(デンギャラリー)」(中野区東中野1)で始まった。
三木さんは1986(昭和61)年、千葉県市川市生まれ。2012(平成24)年、東京芸術大学美術学部工芸科卒、翌年ドイツの美術学校に留学し、2015(平成27)年には東京芸大大学院鍛金(たんきん)専攻を修了している。鍛金とは金属系工芸制作に用いる技法の一つで、金属を金づちで打つことで形を変えていく技法。作品は鍛金作品を中心に、絵画なども手がけている。
今回の個展では、三木さんが南米コロンビアの原住民の文化に触れたときに受けた世界観や宇宙観、何千年も受け継がれてきた知恵や精神性など、人と自然が育んできた美しい物語に思いをはせて、自分が感じたことを書き留めるかのようにして生み出した作品など16点を展示販売する。
開催時間は10時30分~18時30分。6月2日まで。5月11日の夕方にはオープニングイベントを予定している。
同ギャラリーは昨年7月にオープン。米ニューヨークで長年ギャラリーを営んでた90歳を超えるデン・ランドルフさんが、支援の集大成として日本の若いアーティストを応援したいという思いで開いたという。デンさんが支援したいと感じた若手アーティストのギャラリー利用は無料で、作品の売り上げをギャラリーと折半する。