ドキュメンタリー映画「骨を掘る男」の上映が6月15日、映画館「ポレポレ東中野」(中野区東中野4)で始まる。
沖縄戦の戦没者の遺骨を40年以上にわたり収集し続けてきた「ガマフヤー」の具志堅隆松さんを追った同作品。具志堅さんが自ら名乗る「ガマフヤー」とは、「ガマ=沖縄の自然壕」「フヤー=掘る人」の意。掘り続ける行為は観念的な慰霊ではなく、「行動的慰霊」だという。
沖縄本島には激戦地だった南部を中心に、今も三千柱近くの遺骨が眠っているとされ、沖縄の人々や旧日本軍兵士のものだけでなく、米軍兵士、朝鮮半島や台湾出身者たちの骨も含まれる。その島の土砂が辺野古新基地のための埋めたて工事に使われようとしている。同作品の奥間勝也監督も沖縄戦で大叔母を亡くしたといい、具志堅さんの遺骨収集に同行し、沖縄戦の膨大なアーカイブ映像をチェックし、大叔母の生きた痕跡を探す。
上映は、12時10分~、17時20分~(初日と2日目は17時30分~)。初日の奥間監督の舞台あいさつなど、詳しいイベント情報はホームページで確認できる。