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中野セントラルパークに産業振興拠点-「ICTで中野区を豊かに」

中野区産業振興拠点「ICTCO」(内観)

中野区産業振興拠点「ICTCO」(内観)

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 中野区内のICTコンテンツ関連産業の集積や創出を推進し産業振興を図るため7月30日に設立された一般社団法人中野区産業振興推進機構(中野区中野4)が現在、中野セントラルパーク内に新拠点の開設を準備している。

拠点から中野セントラルパークを望む

 同区が掲げる「新しい中野をつくる10カ年計画(第2次)」「中野区産業振興ビジョン」でICTコンテンツを産業振興けん引の中心として位置付ける同法人。2月に公募で決定した西武信用金庫、構造計画研究所、東京リーガルマインド、矢野経済研究所、中野コンテンツネットワーク協会の5社で協議を行い、事業内容の検討を進めてきた。

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 「ワンストップで企業の課題を解決し新たな事業を創造する」ことがコンセプト。主な事業内容は、大手企業や研究機関と会員事業者とのマッチング、会員事業者相互のマッチング、ICTコンテンツに関わる課題に関する解決策を提供するサービス、法務・財務・会計等に係る専門サポートを提供するサービスなど。同拠点を中心に新たなビジネスを創造するほか、資金調達支援、販路開拓支援、起業支援、経営者セミナー、テクニカルセミナーなども随時開いていくという。

 中長期計画としては、ネット上で災害や新建築シミュレーションなどができる「バーチャル中野区3次元クローン地図シミュレータ(仮称)」、中野セントラルパークをあらゆるセンサーやGPSデータなどでICT実験拠点にする「ICTパークラボラトリ(仮称)」、コンテンツホルダーが自由に制作物を登録し配信しながら収益を上げられる「コンテンツセラープラットフォーム(仮称)」などを予定。今後、会員事業者を中心に研究を進めていく。

 拠点を利用できる会員は審査制で、プラチナ会員(月額3万1,500円)、ゴールド会員(同1万5,750円)、シルバー会員(同5,250円)、ブロンズ会員(スポット1,575円)の4種類。固定デスク利用、ビジネスサービス利用、ビジネスライブラリなどの利用が可能だが、会員種別ごとに利用可能サービスが異なる。拠点の営業時間なども含め、詳細は今後開設予定のホームページで確認できる。

 拠点名称は「ICTCO(=イクトコ)」。「ICT+contents」「ICT+company」「ICT+communication」「ICT+community」「ICT+committee」「ICT+corporate」などを意味し、「みんなが行く場所」という意味も含まれているという。

 同拠点は10月12日・13日に同エリアを中心に行われるイベント「中野にぎわいフェスタ」開催時に開放し、拠点の位置付けや会員種別などを記載したチラシを配布する予定。希望者には見学も実施する。

 同法人の理事長に就任した東京大学名誉教授の板生清さんは「区民生活を豊かにするためのICTを社会に根付かせる。具体的には、環境・安全・安心・快適・楽しみなどを提供するサービスを創造し、産業振興につなげたい」と意気込みを見せる。

 拠点の正式オープンは11月5日を予定。11月下旬には、中野セントラルパークサウス棟地下1階のコンベンションホール「コングレスクエア」でお披露目イベントを予定する。

 ICTコンテンツ関連事業者は700社を超える中野区は、同法人誕生により取引高拡大、倒産企業減少、区外流出の歯止めなどの面で注目が集まる。