中野・鍋屋横丁で12月26日~28日、「なべよこinアート」が開催される。主催は鍋横大通商店会(中野区中央4)と、不動産とアーティストによる共同企画プロジェクトを推進する「ヤドカリトーキョー」。
ヤドカリトーキョー代表門田光雅さんの作品「crypsis」はこちら
同商店会の地域活性化事業の一環として「周辺地域経済活性化まちづくり」を目的としたアンドロッジ(台東区)社製携帯アプリ開発を発端として企画された同イベントは、青梅街道沿いに位置する江戸時代から続く古い商店街「鍋横」の街並みや同商店会のうち参加30店舗を、現代アート作家の作品でいっぱいにするプロジェクト。
参加作家は、大森さやかさん、門田光雅さん、河野修二さん、金田菜奈さん、清原亮さん、桑山彰彦さん、佐藤イチダイさん、佐野千明さん、柴田友里子さん、田尻健二さん、谷正也さん、仁木紀花さん、平丸陽子さん、ファン・ボヨンさん、福村彩子さん、松本春崇さん、RIKKENさん、安田豊さん、山内賢二さん、山岡有葉さんの20人。
イベント初日の26日10時からは、松本春崇さんによる、みずほ銀行中野支店に縄をまわし「ちょうちょ結び」をする「家縛りプロジェクト」を実施予定で、現在一緒に縛る人を募集している。
27日12時からはオープニングイベントとして、同イベント本部となる鍋横大通会館で、けんちん汁を無料で振る舞う「鍋横で鍋パーティー」を開く。17時からは松本春崇さんとヤドカリトーキョー代表の門田光雅さんによる対談も予定する。
イベント開催に向け、門田さんは「今回、歴史ある商店会と現代美術の作家たちが出会うことで、これからの時代に向けてのそれぞれの可能性を模索したり、新しい挑戦をするチャンスになったりすればと考えている」と意気込む。展示予定が変更になる場合もあり、詳しくはヤドカリトーキョーのホームページなどで確認できる。
鍋屋横丁は、青梅街道沿いに位置する江戸時代から続く古い商店街で、かつて江戸から堀之内妙法寺(杉並区)に向かう際に左折する目印として「鍋屋」という茶店があり、「鍋屋の横丁」としてこの名が付いたという。みそやしょうゆ蔵なども多く存在し、戦前は中野で一番にぎわった場所といわれている。