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中野南口レンガ坂に旅カフェ「root」-スタッフ全員が世界一周経験者

2階のスペースとオープニングパーティで振る舞われた古来種野菜料理など

2階のスペースとオープニングパーティで振る舞われた古来種野菜料理など

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 JR中野駅南口のレンガ坂に1月9日、「たびはちCAFE&KITCHEN root(ルート)」(中野区中野3、TEL 03-6382-7474)がオープンした。

店長の岡野大輔さんと1階カウンター

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 「これから旅に出る人、旅から帰ってきた人たちがふらっと寄れるような温かい空間」がコンセプトの同店。カフェというよりは、日本の家庭料理を中心に在来種や古来種の野菜を使った料理を提供する。

 店長は、かつて消防士を辞めて世界一周の旅に出た岡野大輔さん。2011年5月から昨年3月までの1年10カ月間で62カ国を旅して写真展も開き、地元山口県宇部市では有名なバックパッカー。その旅で岡野さんは「日本食を地球の裏側で食べてホッとした。人と人がつながれる場所、心安らぐ場所、幸せを感じられる場所、そんな空間がつくりたい」と話した。

 シェフを務めるのは堀江功一さん。ディズニーアンバサダーホテルやクルーズ客船飛鳥IIなどで修業を重ね、スペインのバルセロナにある外務省の日本総領事館公邸料理人をしていた時、ある旅人と知り合い、自身も旅をして、縁が巡り巡って同店のシェフになった。シェフおすすめメニューは、古来種を使ったおひたし(580円)や野菜の盛り合わせ(480円)のほか、ミネラル分を多く含んだシェフこだわりの塩で味付けした豚肩ロースなど。そのほか、各国の地ビールなども用意する。

 1階にはビールカウンターとテーブル席に調理場、2階には20人程度のパーティができるスペースを確保し、本棚や机には各国の書籍が並んでいるほか「旅の思い出などが共有できるように」とプロジェクターなどが用意されていて、スタッフや客らの旅の映像などを流すことができる。

 岡野さんは「オーナーが、発展著しい中野で1年前から探して、やっと見つけた店舗。つけ麺など『中野発祥』と呼ばれるメニューが多い中、私たちもここから中野初となるような店を目指したい」と意気込みを見せる。「スタッフ全員が世界一周経験者なので、出発前や帰国後の旅行者の気持ちが痛いほど分かっている。バックパッカーを含め、全ての人が日本を恋しく思えるような場所にしたい」と岡野さん。

 開店前日の8日には岡野さんらが過去に世話になった人を同店に招待し、スタッフらと共にオープニングセレモニーを行った。当日が岡野さんの誕生日ということもあり、約80人が祝いに駆け付けた。セレモニーに参加した客のひとりは「旅好きが集まってくるので旅先でのエピソードなど話題が尽きないし、スタッフも同じ話題が共有できる。旅した後に必ず立ち寄りたい」と言い、ある女性スタッフは「オーナーもシェフも店長もスタッフも、すべてが旅仲間なので、お店にいながら旅をしているみたい。楽しい」と話した。

 営業時間は17時30分~24時(ラストオーダー)。月曜定休。

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