見る・遊ぶ 暮らす・働く 学ぶ・知る

ポレポレ東中野で「池谷薫監督ドキュメンタリー映画特集」-3部作を一挙上映

会場に掲げられた3部作のポスター

会場に掲げられた3部作のポスター

  • 1

  •  

 東中野の映画館「ポレポレ東中野」(中野区東中野4)で現在、「先祖になる」「蟻(あり)の兵隊」「延安の娘」の池谷薫監督3部作全作品が連日上映されている。

上映初日に舞台あいさつをする池谷薫監督

[広告]

 「先祖になる」は2012年に製作された作品で、岩手県陸前高田市で農林業を営み仲間から「親分」と慕われていた佐藤直志さん(77)のドキュメンタリー。2013年ベルリン国際映画祭エキュメニカル賞特別賞、同年香港国際映画祭グランプリ受賞作品。

 「蟻の兵隊」は2005年に製作された「戦後も戦った日本兵」奥村和一(わいち)さん(80)の「日本軍山西省残留問題」の真相を解明しようと孤軍奮闘する姿を追った世界初のドキュメンタリー。2006年香港国際映画祭人道に関する優秀映画賞、2007年フルフレームドキュメンタリー映画祭CDS製作者連盟賞受賞作品。

 「延安の娘」は2002年に製作された、生まれてすぐに自分を捨てた元紅衛兵の両親を捜す、貧しい農村の娘・海霞(ハイシア)のドキュメンタリー。2002年カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭グランプリ、同年ペンシルベニア映画祭グランプリ、シカゴ国際映画祭シルバーヒューゴ賞、2003年ワン・ワールド国際人権映画祭ヴァーツラフ・ハベル特別賞受賞作品。

 6月8日に行われた舞台あいさつ後のインタビューで池谷薫監督は「長編ドキュメンタリー映画3部作を上映することができ、とてもうれしい。戦争や震災といった重いテーマで映画を作ってきたが、この映画を通じて、人間が逆境からどのように再生できるか、その人の個の力、たくましさを感じてもらいたい」と話した。

 池谷監督は1958(昭和33)年生まれ。NHKやTBSなどでテレビ・ドキュメンタリーを制作。2009年には「人間を撮る」で日本エッセイスト・クラブ賞受賞の映画監督、ドキュメンタリー作家。

上映時間は毎日3部作を一挙上映(1作品ごとに入れ替え制)。上映順は日替わりとなり、1本目=10時50分~、2本目=13時20分~、3本目=15時50分~。上映順はホームーページで確認できる。料金は、「先祖になる」=1,800円(大学生・専門学生=1,500円、高校生・中学生・シニア=1,000円)、「蟻の兵隊」「延安の娘」=1,000円。今月21日まで。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース