JR中野駅周辺や北口暫定広場(中野区中野4)などで8月4日、「おせっかい選手権」が開催される。
同イベントは「最大級のおもてなし=おせっかい」活動を通じて地域に貢献し、社会と学生の新しいつながりをつくることが目的。昨年11月に設立された「おせっかい協会」と、昨年4月に開校した明治大学中野キャンパスの学生らが中心となり企画を進めてきた。
イベントは主に2部構成。第1部では、学生と地域の希薄な関係を改善するべく、中野の街でデイケアセンターの手伝い、留学生への日本語教室などを行う「おせっかい」を実践。コミュニケーション力とチームワーク、行動力を養うことを目的に「地域住民が必要とするコミュニケーションは何か」「人を喜ばせることができるコミュニケーションは何か」を考える。
第2部は、第1部で実施した「おせっかい」の内容や学んだことなどを、中野駅北口暫定広場で各チームが発表するプレゼンテーションタイム。その後、引き続き同会場で野外夏祭りを開催する。
企画を進めてきた明治大学2回生で学生統括代表の間地悠輔さんは、「せっかく中野にキャンパスができたのに文化祭もなく、地域との交流がないことに課題を感じていた。地域と学生が交流できる『おせっかい』活動が地域間交流のきっかけとなるとうれしい。学生と社会との関係が深まると同時に第2の故郷になるであろう中野が、より人に優しくあったかい地域になることを願っている」と話す。
また、同大2回生で学生事務局リーダーの村上純一さんは「中野でさまざまな活動をしている人たちがいるが、それが個々で終わらないようにつなぎ、協力し合える場を作り、それをたくさんの人たちに知ってもらいたい。中野の学生の力を中野駅北口暫定広場に集めることで、ここから何かが生まれてほしい」と意気込みを話した。
主催のおせっかい協会(中野4)は、PR会社「サニーサイドアップ」(渋谷区)創業者で現在は「おせっかい」活動に尽力する高橋恵さんを中心に昨年11月1日に設立された一般社団法人。昨年10月5日には「OSEKKAI祭 in 姫路」と題したイベントを開催し、今回が法人化後初のイベントとなる。
高橋さんは「今すぐできる小さな思いやりを実践する今回のおせっかい選手権。学生が中野の街に小さな幸せをまき散らし、学生と地域が深く関わりあい、中野の街があったかく、元気になっていくことを望んでいる。そして中野だけでなく、各地でこのような活動が広がり、物質的な豊かさだけでなく、心の豊かさにあふれる街が増え、この国がやさしい国になることを期待している」とコメントした。
開会式を9時から行い、第1部=9時10分~12時、第2部=12時~14時(雨天の場合は明治大学中野キャンパス5階ホール)。野外夏祭りは14時~17時。