JR中野駅南口ファミリーロードに9月15日、「日本酒処(どころ)845(はしご)」(中野区中野2、TEL 03-6454-1603)がオープンした。
同店は、大手飲食チェーン店で10年以上、中野坂上の和食料理店で3年間修業をした店主の宮澤圭司さんが独立し、おかみの奈央さんと共に開業した。「地元中野で自分の店を開くことが最初の目標だった。おいしいと感じた日本酒を夫婦で飲みまくって、種類の豊富さと奥深さにはまってしまった」と宮澤さん。席数はカウンター7席とテーブル席20席、合計27席。
コンセプトは「女性にも日本酒の楽しさを」。おかみの奈央さんは「女性客が入りやすいよう、明るくて和める店舗作りにこだわった。お酒を飲む場所なのに全席禁煙(店外に灰皿あり)としたのも理由の一つ。日本酒はそれぞれ違った模様のモダン切り子に注いでいるので、グラスも楽しんでほしい」という。
メニューは、「ホタルイカ沖漬け」「へしこサバ」「カキしぐれ煮」(以上480円)などの「肴(さかな)」、「炙(あぶ)り〆サバ刺し」「鮮魚のなめろう」(以上580円)や「ハシゴ刺盛り」(845円)などの「刺(さし)」、「梅きゅうり」「セロリ浅漬け」「長いもわさび漬け」(以上380円)や「自家製豆腐と香味野菜のサラダ」「柚子(ゆず)香る釜揚げシラスのシーザーサラダ」(以上680円)などの「菜(さい)」、「牛レバー炙り焼き」(680円)や「米沢直送国産黒毛和牛ステーキ」(1,380円)などの「焼(やき)」、「若鶏のから揚げ」「さつまいもスティック」(以上580円)などの「揚(あげ)」、「ダシ巻き玉子」「カニみそグラタン」「あったか燻(いぶ)しポテトサラダ」(以上580円)などの「温(おん)」、「ミニ海鮮丼」(500円)や「鴨(かも)そば」(680円)などの「〆(しめ)」のほか、「紫イモの水まんじゅう」「きなこ黒蜜アイス」(以上380円)や「ベリーチーズケーキ」(480円)などのスイーツも用意する。
ドリンクメニューは、「一升瓶が空いたら違う銘柄をそろえるので、定番銘柄を用意しない」という日本酒を常時35~40銘柄。日本酒以外には「キリン一番搾り生」(450円)などのビール、ハイボール、チューハイ、焼酎、ワインなどの果実酒、カクテル、ソフトドリンクを用意する。
宮澤さんは「日本酒は知れば知るほど本当に楽しい。日本酒もワインのように女性にもっと愛されるよう、それぞれの日本酒に合うアテを用意しながら魅力を高めたい。地域の人たちに気軽に立ち寄ってもらえるような店づくりを心掛けたい」と意気込む。「この場所は6年後には中野期南口の再開発で取り壊されてしまうが、その後も地元中野区内で再出発できるよう頑張る」とも。
営業時間は17時~翌1時(土曜・日曜・祝日は16時~)。