中野区内各所で3月25日、桜がほぼ満開となった。
(関連フォト)東中野の歩道橋上から桜と鉄道を撮影する「撮り鉄」の人たち
気象庁が、東京は3月17日に靖国神社の桜(ソメイヨシノ)が開花し、24日には観測史上3番目の早さで満開と発表した今年の桜。同区では中野通り約2キロ300本以上の桜をはじめ、新宿区との区境に位置する神田川沿い約1.5キロの桜など、25日には区内南側でほぼ満開となった。
JR東中野駅西側線路沿いの桜は桜並木と菜の花と鉄道が同時に撮影できる鉄道ファンの間で人気の撮影スポット、カメラと時刻表を片手に多くの「撮り鉄」が訪れていた。「この場所で撮影することを楽しみにしていたが、とてもいい構図」「鉄分と花々が融合できる数少ない場所。いい写真が撮れた」と話したファンもいる中、今年不健全樹木として線路脇の桜16本が伐採され、桜の下の菜の花のじゅうたんが昨年とは違ってまばらに花を付けている状態に気づいている鉄道ファンも多く、「毎年撮りにきているが、今年は気持ちが盛り上がらない」「桜が切られてしまったのはニュースで知っていたが、これほどまでにピンクと黄色のグラデーションが薄くなっているなんて、さみしい限り」「茨城から来たが、とても残念」など嘆く声も聞かれた。
同区北側に位置する哲学堂公園の桜、江古田地区や鷺宮地区の妙正寺川沿いの桜並木も間もなく満開となる模様。第32回「中野通り桜まつり」のパレードは4月8日に開催予定。