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中野でLGBT支援ハウス開設に向けた取り組み始まる クラウドファンディングも

自らもゲイであることを明かしている中野区議会議員の石坂わたるさん(中央手前)

自らもゲイであることを明かしている中野区議会議員の石坂わたるさん(中央手前)

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 貧困状態やホームレス状態のLGBT(性的マイノリティー)当事者を支援する任意団体「LGBTハウジングファーストを考える会・東京」(中野区中野3)は7月13日、東京・中野区内へのLGBT支援ハウス開設を目指して「GREEN FUNDING by T-SITE」でのクラウドファンディングを開始した。

(関連フォト)「LGBTハウジングファーストを考える会・東京」主要メンバー

 同会は、LGBT特有の事情から貧困に陥ったり、ホームレス状態になったりした人を支援するために集まったNPO法人や個人、地方議員や当事者らが意気投合して昨年8月12日に第1回ミーティングを開催。5月2日は「なかのZERO」(中野2)で、貧困により住まいを失ったLGBT当事者へのサポートを考えるフォーラム「LGBT×貧困→ハウジングファースト」を開いた。

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 同会の調査によると、家がなくなった経験があるというゲイやバイセクシャルの男性は5.2%で、レズビアンやトランスジェンダーでも同じことが起きていると想像されるという。このことから同会では中野区内に個室を借り「LGBT支援ハウス」として運用することを目指し、複数の団体らと連携し、生活保護など行政サービスへの仲介、医療サービスへの仲介、住居探し支援などを行う。

 同会の設立メンバーの一人で、自らもゲイであることを明かしている中野区議会議員の石坂わたるさんは、「同性パートナーからのドメスティックバイオレンスから逃げ出して帰る家がなくなってしまうケースや、LGBTに関して理解のない実家にいられなくなり東京に出てきたものの行く当てもなくホームレス状態になってしまった人など、自分も支援者として色んな声を直接聞いてきた。また、自立に向けての第一歩として生活保護を受けようとする際に、同性から暴力を受けてきた経験から同性との相部屋となることの抵抗感があり、保護を受けることを躊躇(ちゅうちょ)するケースも目の当たりにしてきた。すべての人が身の危険を感じたり、共同生活をする中で性的指向や性自認を知られてしまうのではないかという不安を感じることがない場所から、再スタートに向けて動き出すことができる場を用意していきたい。今回がその第一歩となれば」と話す。

 クラウドファンディングの目標額は100万円。9月30日まで。支援ハウスの開設は2018年11月を予定している。