中野区内で唯一の映画館「ポレポレ東中野」(中野区東中野4)が2月8日、映画鑑賞料が割引になるチラシの配布を開始した。
1994(平成6)年から営業していた映画館「BOX東中野」の設備を受け継ぎ2003(平成15)年に「ポレポレ東中野」として開館し、今年で18年目を迎えた同館。昨年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から東京都が飲食店などの営業自粛や営業時間短縮の協力要請を行ったことを受け4月8日から5月31日まで臨時休館していたが、現在は座席数の削減販売や消毒などさまざまなコロナ対策を行いながら営業している。
同館の広報担当者は「お近くにお住まいで当館のことをご存じでない方もまだまだいらっしゃるので、そんな方への『初めまして』の自己紹介のチラシを作成した。不思議な響きを持つ『ポレポレ』とは東アフリカの公用語であるスワヒリ語で『ゆっくりのんびり』『ぼちぼちやっていこう』という意味。今はさまざまな事情で遠出をするのもためらわれるが、ゆっくりのんびりと近所を散歩でもするように当館にお越しいただけたらと思い、また街の映画館で過ごすひとときを暮らしの中にそっと加えていただきたい」と話す。このような趣向のチラシを近隣に対してポスティングなどで配布するのは同館として初の試みという。
チラシでは「陶王子 2万年の旅」「なぜ君は総理大臣になれないのか」「二重の街」「人生フルーツ」の上映4作品も紹介。各作品の一言解説は同館の大槻貴宏支配人が担当した。
チラシ1枚持参4人までそれぞれ1人200円引き。割り引きは3月31日まで有効。