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中野駅北口にオルタナティブ・アートスペース こけら落としは三瓶玲奈さん個展

オルタナティブ・アートスペース「MONO.LOGUES(モノローグス)」

オルタナティブ・アートスペース「MONO.LOGUES(モノローグス)」

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 JR中野駅北口の織田学園近くのオルタナティブアートスペース「MONO.LOGUES(モノローグス)」(中野区中野5)で4月2日、こけら落とし展となる三瓶玲奈(みかめれいな)さん個展「熱をさわる」が始まる。

(関連フォト)こけら落としは三瓶玲奈さん個展のメインビジュアル

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 昨年11月にオープンし、常時作品が観覧できるビューイング期間と、企画展示などを行うプロジェクト期間の二つの要素から構成されている同スペース。プロジェクト期間では、ぶれない価値基準を持った国内外の芸術家やキュレーターなどの、自律した「個」を交ぜ合わせ、多声的な現象を模索していくという。

 こけら落とし展について美術家で同スペースのディレクターYuma Yoshimuraさんは「人間の知覚に強い執着を持つ画家、三瓶玲奈が掲げる一貫した研究テーマである光。今回はその光からの展開による『熱』への挑戦となる。彼女は自らに課した、スケッチやドローイングといった日頃の鍛錬を反復し、情動の密度を生み出し、絵筆を通して作品に反映させている。そしてその姿勢からは、言葉では容易に定義づけられない『知覚』へのあくなき試みに対する真摯な姿がうかがえる。今回の作品群は発展し続ける画家・三瓶玲奈のそのような、ある種の潔くも骨太な日常の蓄積に焦点を当てたもの。抽象と具象を行き来し、支持体へとリリカルに映し出す彼女の絵画は、たしかに存在する見えないものを確かめる行為そのものなのかもしれない。彼女が触れる『熱』は、モノローグスというモルタル色に覆われた空間にどのような軌跡を残すのか。この機会にぜひご覧いただきたい」と話した。

 三瓶さんは1992(平成4)年、愛知県生まれの画家。2017(平成29)年東京芸術大学大学院美術研究科油画修了。主な個展に2020年「色を見る」(Yutaka Kikutake Gallery 東京)、2017年「project N 69 三瓶玲奈」(東京オペラシティアートギャラリー)など。現在は東京を拠点に活動。日常の中で捉えた光景からその印象の元を辿り、繰り返し考察することで人間の知覚についての絵画表現を追求している。

 開館日は金曜から日曜。開催時間は14時~19時(日曜は13時~18時)。4月26日まで。

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