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新井の「スタジオ35分」で亀山亮さん写真展 「メキシコ・日常の暴力と死」テーマに

写真展「メキシコ・日常の暴力と死」メインイメージ

写真展「メキシコ・日常の暴力と死」メインイメージ

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 廃業した街の写真館をリノベーションしたギャラリー「スタジオ35分」(中野区上高田5)で2月18日、 写真家・亀山亮さんの個展「メキシコ・日常の暴力と死」が始まる。

(関連フォト)「スタジオ35分」外観

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 亀山さんは1976(昭和51)年千葉県生まれ。現在、八丈島在住。1996(平成8)年からメキシコ・チアバス州のサパティスタ民族解放軍(先住民の権利獲得闘争)の支配地域や中南米の紛争地帯を撮影する。2000(平成12)年、パレスチナ自治区ラマラでインティファーダ(イスラエルの占領政策に対する民衆蜂起)を取材中にイスラエル国境警備隊が撃ったゴム弾により左目を失明する。2003(平成15)年、パレスチナの写真集「INTIFADA」(自費出版)でさがみはら写真新人賞、コニカフォトプレミオ特別賞を受賞。2013(平成25)年にはアフリカの紛争地帯を撮影した写真集「AFRIKA WAR JOURNAL」(リトルモア)で第32回土門拳賞を受賞。その他、「DAY OF STORM」(SLANT)、「戦場」(晶文社)などがあり、2018(平成30)年には写真集「山熊田」(夕書房)を刊行。

 同スタジオでは2018(平成30)年、新潟県にある人口50人足らずのマタギの村を撮影した写真展「山熊田 YAMAKUMATA」を開催し、2度目の展示となる。ギャラリー店主の酒航太さんは「今回の展示は亀山が長年にわたり取材しているメキシコのカルテルの抗争の影響下にある人々に迫った作品群を発表。メキシコのカルテルは日本では遠い国のこととして、ほとんどニュースになることはなく、どちらかというと海外ドラマや映画などで知っている方が多いかと思う。亀山さんは独自の方法でカルテルやその村に入り込み、そこで生活する人々や状況を撮影しているので、瞬発的に捉えるモノクローム写真からはその場の匂いや湿度などまで感じられ、その時の緊張感がびしびし伝わってくる。フィクションにはない現実がここにはあり、その一瞬にはメキシコの現状はもちろん、亀山亮の写真家としてのアティテュードが現れている」と話す。「緊急事態宣言中により営業日が変更されている。状況によっては変更もありえるので、SNSなどでご確認いただいてからご来場ください」とも。

 開催期間は3月14日までの木曜~日曜、15時~20時。

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