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中野れきみんで「中野deたぬき」展 井上円了収集の置物や「たぬきマップ」も

「都内たぬきマップ」や「中野区たぬきマップ」も紹介

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 山崎記念中野区立歴史民俗資料館(通称=れきみん、中野区江古田4、TEL 03-3319-9221)で6月1日、館蔵品展「中野deたぬき」展が始まった。

(関連フォト)「中野deたぬき」館蔵品展

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 近年じわじわと人気を集めているタヌキ関連の館蔵品を中心に、東洋大学創始者の井上円了が集めたという「酒瓶」「銚子」など7つのタヌキの置物や、タヌキに関する基礎情報、小説や童謡に出てくるタヌキの紹介、四国での神として祭られているタヌキなどを、写真やパネルなどで説明する同展。青森県や静岡県、愛知県や兵庫県などのタヌキにまつわる絵馬やかるたなど、約80点を展示している。

 円了は1858(安政5)年長岡藩生まれ。東京大学で哲学を学び、1887(明治20)年に29歳で東洋大学の前身である哲学館を創立した。日本各地の妖怪伝説や迷信を調査し、「天狗(てんぐ)論」「妖怪学講義」「続妖怪百談」などを発表。当時は妖怪博士としても著名だったが、明治時代に3回に及ぶ海外旅行で、世界最北端と最南端の2つの岬、5大陸を1人で回ったことでも知られている。哲学堂公園内には石でできたタヌキの灯籠「狸灯(りとう)」もある。

 開催時間は9時~17時。月曜・第3日曜休館。入館無料。7月4日まで。

 同館は、郷土の文化遺産を保存し、展示活用していくことを目的に1989(平成元)年、名誉都民である故・山崎喜作さんから寄贈された土地に建設し開館。開館から30年を経て、約半年間の工事を行い昨年4月1日にリニューアルオープンした。リニューアルしたのは常設展示室で、それまではジオラマや説明パネル、映像などを使って太古から昭和時代(近代)半ばまでの中野の歴史を紹介していたが、リニューアルでは平成時代までを含む形で「現代の中野」を付け加えているほか、映像の刷新、展示物の耐震補強なども行った。

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