コンサートホールやホテルなどのある複合施設・中野サンプラザ(中野区中野4)が7月2日、50年の歴史に幕を下ろした。
(関連フォト)閉館セレモニー参列者(左から野村不動産・松尾大作社長、酒井たくや中野区議会議長、酒井直人中野区長、サンプラザ中野くん、中野サンプラザ・金野晃会長、中野サンプラザ・佐藤章社長)
1973(昭和48)年6月1日、「全国勤労青少年会館」として開業した同施設。現在50年目を迎えている。アイドルコンサートの聖地といわれている2222席のコンサート会場、結婚式場や大規模イベントホールなどとして利用されていたが、近年の中野駅新北口駅前エリア再整備事業により、レストラン・ホテル・宴会場・結婚式場・研修室は6月30日に営業を終了、サンプラザホールはシンガー・ソングライター山下達郎さんのコンサートが7月2日に行われ、営業を終えた。
観客が退館し、全ての営業が終了した後、クロージングセレモニーが行われた。参列者は酒井直人中野区長、酒井たくや中野区議会議長、中野サンプラザの金野晃会長と佐藤章社長、中野サンプラザの跡地などを一体的に再開発する事業の施行予定者候補の代表事業者・野村不動産の松尾大作社長のほか、サンプラザ中野くんも駆け付けた。サンプラザ中野くんは「今日で中野サンプラザは閉館になるが、新しいサンプラザが開業するまでサンプラザの名前は私が守る。サンプラザを忘れることなく、新しい中野を楽しみに待とうではありませんか」と呼びかけた。
セレモニーの最後には同施設の従業員約30人が正面階段に勢ぞろいし、全員で声をそろえて「50年間ありがとうございました」とあいさつし、セレモニーはお開きとなった。
同施設跡地には中野サンプラザの「DNAを継承」した新たな「NAKANOサンプラザシティ」が、2028年度の完成をめどに事業計画が進んでいる。最大7000人収容の大ホールとホテルから成るNAKANOサンプラザ、オフィス・レジデンス・商業施設から成るシンボルタワー、スカイデッキなどで全体を構成する予定。