中野区内全域をカバーする中野経済新聞の2023年上半期PV（ページビュー）ランキングは、中野サンプラザ最後の「限定ガチャ」の記事が1位となった。

PV2位から、中野駅構内にも設置されている「中野つけ麺MAP」

　ランキングは、今年1月1日から6月30日までの半年間に配信した「ヘッドラインニュース」のPVを集計したもの。10位までのランキングは以下の通り（カッコ内は掲載日）。

1. 中野サンプラザが最後の「限定ガチャ」　スマホリングや豆本キーホルダーも（5/30）

2. 観光協会が中野区全域「つけ麺マップ」　つけ麺発祥の地として80店を掲載（6/19）

3. 中野・桃園エリアに「トリコカレー」　再開発の影響を受け、囲町エリアから移転（5/19）

4. 中野サンプラザボウルが閉館間近で「50年間ありがとうキャンペーン」（4/14）

5. 中野BWに「純喫茶ジンガロ」　村上隆さん「お花」のプリンやテーブルゲームも（5/2）

6. 羊肉の日に中野で「ラムバサダーフェス」　オージー・ラムの魅力伝える（4/19）

7. 中野セントラルパークで「四川フェス」　マーボー豆腐だけでも10種類超（5/8）

8. 中野五差路交差点近くに「邦ちゃんラーメン」　「中華そば」「もり中華」売りに（3/27）

9. サイバック中野サンプラザ店が「閉店大感謝祭」　ランチカレー100円など（6/9）

10. 沼袋で商店街全体がキャストとなる謎解き　リアルタイムで起こる事件を解決（6/14）

　1位は、7月2日に50年の歴史に幕を下ろした中野サンプラザの閉館前の開業50周年記念「記念ガチャ」ファイナル販売の記事。閉館した後もファンが正面玄関前に集まって「ありがとうサンプラザ！」と泣きながら叫ぶ人たちが印象的だった。中野サンプラザ関連では、5位に中野サンプラザボウルの閉館キャンペーン、9位に漫画カフェ「サイバック中野サンプラザ店」の閉店感謝祭がランクインしたほか、18位の最後の「大まん祭」、23位の「中野チャンプルーフェスタ」、27位の「限定ガチャ」第3弾、29位は最後の「ヘッドフォン祭」がランクインした。

　2位は、中野駅構内や中野区役所などのカタログラックなどで配布を始めた「中野つけ麺MAP」完成の記事。中野区が「つけ麺発祥の地」であることから、「つけ麺」限定で50人以上のボランティアが中野区全域の「つけ麺」提供店を取材し、80店舗が参加したマップが完成した。それを契機に、酒井直人中野区長が音頭を取り「日本つけ麺学会」が発足。酒井区長が初代会長に就任するなどの広がりを見せている。

　3位の中野・桃園エリアに「トリコカレー」、5位の中野ブロードウェイに村上隆さんの「純喫茶ジンガロ」、いずれも再開発やコロナで閉店していた店が復活し営業を始めたことを伝える記事。8位は中野五差路交差点近くに「邦ちゃんラーメン」、11位に新中野駅近くにビストロ「BISTRO MO5」、12位に新中野駅近くに居酒屋「むじゃき」、15位に中野坂上に「麺屋たいせい」、17位に中野駅南口・レンガ坂奥にハワイアンレストラン、28位に薬師あいロードに「らぁめん生姜は文化。」など、いずれも飲食店の新規オープンの記事がランクインした。

　6位の羊肉の日に「ラムバサダーフェス」、7位にマーボー豆腐だけでも10種類超「四川フェス」。中野セントラルパークの人気の食フェス2つがランクインした。

　10位には沼袋で商店街全体がキャストとなる謎解きイベントがランクイン、野方で謎解きも30位に入った。そのほか、中野ブロードウェイ「墓場の画廊」でのイベントや、中野セントラルパークのハワイアンイベント、都立家政ブックマートの辺境絆Tシャツなども30位以内にランクインした。

　今回のランキングでは、閉館した中野サンプラザ関連の記事が上位にランクインし、日本全国からの注目度も高かったことがうかがえる。イベント情報や新店情報など、停滞していた経済が再び動き出すことを期待させる記事が多くランクインした。

　中野駅周辺は今後、中野駅西口改札や南北連絡通路、中野サンプラザの建て替え、南口改札周辺、囲町地区などの再開発も控えており、新たな街の動きが予想される。連続立体交差の工事が進む西武新宿線エリアや、徐々に駅の整備が進む東京メトロ丸の内線エリアなども含め、ナカ経では下半期も、中野区内の動向や小さなハッピーニュースをいち早く伝えていきたい。