中野区が進めている「中野ミューラルプロジェクト」の壁画が12月18日、中野駅南口・桃園通りの帽子店「mocopoco(モコポコ)」(中野区中野3)ビルの壁に完成した。
(関連フォト)子どもたちの描いたモンスターを描くアーティスト吉田孝臣さん
中野区が、基本計画「遊び心あふれる文化芸術のまち全体への展開」の一環として進めてきた同プロジェクト。壁画は、第1弾が2021年10月の鷺宮小学校、第2弾は同年11月のJR中野駅北口東側改札壁面、第3弾・第4弾は今年3月下旬に完成したカフェ・就労継続支援事業所「カサデオリーバ」と中野駅北口東西連絡通路下、第5弾は9月下旬に完成した十貫坂上交差点西側裏の鍋横区民活動センターで、今回が第6弾となった。
第6弾の担当アーティストは桃園商店街のポスター制作などで縁のあるomiこと吉田孝臣さんと、桃園町会で子どもたち向けにアートイベントを実施しているmaobab soulartこと村上麻央さんの2人。制作はこの2人に加えて、アートプロデューサーの大黒健嗣さんや区内塗装業者で施工管理を担当するヌリーズ(若宮1)を交え、地元の商店街や町会とのフィールドワークで進めた。
今回のミューラルアートは、帽子店の前身である洋菓子店にちなんだ「洋菓子」、桃園通り・桃園商店街・桃園町会にちなんだ「桃」、そしてそれに群がる子どもたちが描いたモンスターなどを展開。omiさんやmaobabさんがデザインを完成させ、ドローイングを行った。
帽子店店主の廣田茂さんは「壁アートの話を聞いた時には、この完成形を全く想像できていなかったが、素晴らしいアートと皆さんの命懸けの作業に本当に感謝している。写真を撮って行く人も多く、街が明るくなってうれしい」と話す。
お披露目会は年明けを検討している。