写真家・金井杜道(もりお)さん写真展「Souvenir II-デジャヴの回想 アイルランド-」が2月2日、中野の「ギャラリー冬青」(中野区中央5、TEL 03-3380-7123)で始まる。
金井さんは1944(昭和19)年、東京・新宿区生まれ。1968(昭和43)年には早稲田大学ソ連東欧美術調査隊隊員として記録写真を担当した。同年、奈良飛鳥園主の故小川光三に師事。1972(昭和47)年、京都国立博物館の資料写真を担当。2007(平成19)年、定年退館を機に写真家として活動を始め、主に古美術文化財の写真撮影に従事している。同展は金井さんのオリジナルプリント作品27点を展示する。
写真展開催に際し、金井さんは「アイルランド問題は知っていたが、初めてロンドンに滞在した際、大英博物館見学のために館内へ入る際携帯品検査を受けて状況を知り、その後は気になる国『アイルランド』になった。現地に赴く機会はずっとなかったが、近年、アイルランド好きの友人に誘われ同行させてもらい、2006年、2010年と2度にわたり訪れることができた。アイルランドはすっかり平穏ではあったが、少し注意すれば往時の精神をさまざまに見留めることができる。島国のアイルランドは『精霊』が存在すると言われる。街中を外れると、精霊たちに出合えそうな期待感を持てる。目に入ってくる景色の中にきっと精霊たちが潜んでいるに違いない。通りすがりに眼に入る木立は、密かに精霊たちを育みながら共存しているに違いない」とコメントを寄せている。
開催時間は11時~19時。日曜・月曜・祝日定休。観覧無料。3月2日まで。