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東中野でグレートジャーニー「小舟4700キロ航海」のドキュメンタリー映画上映

自然から集めた素材だけで作った「縄文号」

自然から集めた素材だけで作った「縄文号」

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 東中野の映画館「ポレポレ東中野」(中野区東中野4)で現在、ドキュメンタリー映画「縄文号とパクール号の航海」が上映されている。

「マンダール人」の木造伝統漁船「パクール号」

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 「グレートジャーニー」の探検家・関野吉晴さんが企画した「動力なしの小舟で4700キロの航海」を追った同映画。関野さんは、1949(昭和24)年生まれの探検家・医師。1999年に植村直己冒険賞を受け、現在は武蔵野美術大学教授を務める。

 日本人のルーツを探るため、日本列島に人類が移り住んできたルートをたどる旅を続けている関野さんは2004年以降、「シベリアから北海道」「ヒマラヤから朝鮮半島経由で長崎県・対馬」の2ルートを踏破、同映画はインドネシア・スラウェシ島から沖縄・石垣島を目指す3ルート目の冒険の模様をドキュメンタリー映像で描く。

 砂鉄を固めたおので、トラジャコーヒー豆の生産地で知られるインドネシア・スラウェシ島の大木を切り出し、植物の繊維で作った帆など、自然から集めた素材だけで作った「縄文号」を完成させ、同島の少数民族「マンダール人」の木造伝統漁船「パクール号」と共に出航。モーターなどの動力は無く、人力と風力だけで航行し、島影と星を頼りに沖縄・石垣島を目指した。

 価値観も宗教も年齢もバラバラの11人のクルーたちが、圧倒的な自然の力に翻弄(ほんろう)されながら喜び、怒り、悲しみを分かち合いながら進む道中、東日本大震災を経て、旅は新たな意味を持ち始める。2010年初上映の「僕らのカヌーができるまで」に描かれた造船からその後の航海まで、すべての冒険を見つめた完結編となっている。

 上映は1日2回、4月10日までは12時30分~と15時30~、4月11日~24日は10時~と20時~。料金は、当日一般1,700円、大学生・専門学生1,300円、高校生以下1,000円、ペア2,200円ほか。12時30分の回上映後に行うトークショーの開催内容は同館サイトで確認できる。

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