中野区中央の堀越学園近くに4月26日、古民家カフェ「Momo Garten(モモガルテン)」(中野区中央2、TEL 03-5386-6838)がオープンした。
同店は桃園川緑道に面した築65年の二軒長屋を、「再生」をコンセプトとしている建築家の中西道也さんがセルフビルドで9カ月かけて改築。中西さんは「ぼろぼろの土壁、隙間のあいた板壁、さびた鉄、はげたペンキなど建物の良さをそのまま生かしながら、家具類も昭和を感じさせるものをそろえた。これからも断続的に改築を続けるので、永遠に完成しない」と話す。
店主の嘉山隆司さんは「緑に包まれた自然を感じられる古民家カフェが作りたかった。お客さまには都会にいることも忙しい時間も忘れてほしい。毎日立ち寄れるような居場所になれば」と話す。店名の「モモガルテン」は店が面している桃園川緑道の「桃=モモ」「園=ガルテン(独語)」からつけた。
ウッドデッキには、現在地中に暗渠(あんきょ)となっている桃園川をイメージ、古い石の流し台を利用した水槽をいくつか配置し、金魚やメダカ、水生植物が生息するミニ・ビオトープになっていて、この環境を活かした演奏会や講演会、ワークショップなども検討している。
定番はモモガルテン・ブレンド(380円)。店舗近くの鍋屋横町「珈琲や」で焙煎(ばいせん)、ブレンドされたものを1杯ずつハンドドリップしている。そのほか、ハーブティーやラムネ(以上380円)、ベルギービール(600円)やワイン(400円)もそろえる。
フードメニューは手作り焼き菓子、アイスクリーム(以上380円)、トースト(260円)やホットサンド(400円、以上サラダ付き)、ランチメニューはスパイシーカレーやパスタ(以上600円、サラダ付き)、その日の気分や季節、食材で決める日替わりランチ(時価)などを用意。野菜は成田ワンパックの無農薬有機野菜やスタッフの自家農場で収穫したものとこだわる。
営業時間は11時~18時(ランチタイム=11時30分~14時)。月曜定休。