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中野でポーランド人のアーティストが個展-多角的視点から3次元的錯覚を引き起こす

NAWER(ナーヴェル)さんと展示作品

NAWER(ナーヴェル)さんと展示作品

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 中野ブロードウェイ(中野区中野5)3階のギャラリー「Hidari Zingaro」で2月28日、ポーランド人アーティストのNAWERさん個展「COLORS IN SHAPESLAND」が始まる。

(関連フォト)「Kaikai Zingaro」の壁に製作中の作品

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 同展は、カイカイキキのギャラリーに世界中から「グラフィティ&ストリートアーティスト」「アクロス・ザ・ボーダー・クリエーター」を招へいし、現代美術的な文脈から解放された、絵を描く開放感を主軸とした展覧会「GEISAI∞infinity」の第2弾。

 NAWER(ナーヴェル)さんは、ポーランド生まれのアーティスト。ポーランドのクラクフで建築学と都市計画を学び、卒業後の2003年より精力的にペインティングを行う一方、フリーランスのインテリア・デザイナーとしても活動する。2006年には、インテリアとグラフィック・デザイン、背景画に特化した「Artede7 Studio」を設立。最近ではデザイン・コレクティブ、テンポラリー・スペースとのコラボにより、自身の作品と最新のビデオや3Dマッピングの技術とを掛け合わせた、視聴覚的な一連のパフォーマンスも発表している。

 NAWERさんの作品は、建築学の基礎である体積・質量・色・空間・リズムを幾何学平面や変動する軸線と多角的な視点を駆使して2次元の面に与え、3次元的な錯覚を引き起こすのが特徴。目に見えないもの、感じるものをストレートラインとレイヤーで表現し、スプレー缶、マスキングテープ、デザインカッター、ステンシルを使い、キャンバスや、依頼を受けた建物、公共施設などの壁に描く。「フリースタイルなので、その場その場でレイアウトや色を直感で決め、感じたままに立体感を表現する。塗料が乾くまで、次のレイヤーを描くのに数日間かかることもある。最後に入れる色は蛍光色を使う場合が多い」という。

 日本の建物で描いてみたい場所について聞くと、「自分の作品をたくさんの人に見てもらえるならどこでも。中野サンプラザにも描いてみたい。描けるように交渉してほしい」とNAWERさん。「今、スプレー缶を使ったアートだけでなく、大小さまざまな穴を使ったスチールウォールアートにもチャレンジしている。多くの穴を開けて、遠くから見たら直線的な立体アートになるようなもの。楽しみにしていてほしい」とも。

 今回の展示では、「Hidari Zingaro」だけでなく、「Kaikai Zingaro」の壁面へのペインティング、「Zingaro Space」ではキャンバス作品の展示販売を行うほか、展示会初日にはNAWERさんも参加するレセプションパーティーやライブペイントを予定している。

 開廊時間は12時~19時。3月17日まで。

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