東中野の映画館「ポレポレ東中野」(中野区東中野4)が10月6日から、ある在日ミャンマー人家族に起きた実話「僕の帰る場所」を上映する。企画・製作・配給はE.x.N社、主催はNPO日本・ミャンマーメディア文化協会(西東京市)。
(関連フォト)ケイン・ミャッ・トゥさん © E.x.N K.K.
東京都内の小さなアパートに住む母のケインと幼い2人の兄弟を追い、世界的な関心事項である「移民」という題材をミャンマーでの民主化の流れや在日外国人の家族を取り巻く社会を背景に描いている日本とミャンマーでの共同制作映画。出演は、幼い兄弟の兄=カウン・ミャッ・トゥさん、母ケイン・ミャッ・トゥさん、父=アイセさん、幼い兄弟の弟=テッ・ミャッ・ナインさんと、ユウキ役の来河侑希さん、保育園の先生役の黒宮ニイナさん、店長役の津田寛治さんで、監督・脚本・編集は藤元明緒さんが務めた。
日本で育ち、母国語を話せない子どもたちに、ケインは慣れない日本語で一生懸命愛情を注ぐが、入国管理局に捕まった夫アイセに会えないストレスで兄弟はいつもけんかしている。ケインはこれからの生活に不安を抱き、ミャンマーに帰りたい思いを募らせていくがーー。
東京国際映画祭「アジアの未来」部門では日本人監督初のグランプリと監督賞、オランダ・シネマジア映画祭では子役のカウンさんが最優秀俳優賞を受賞している。
日本・ミャンマーメディア文化協会の佐藤華子理事長は「中野区にはたくさんの外国人が住んでいる。しかしながら、彼らがどのような思いを持ち、どのように生活しているかを知る機会は少ない。ぜひ彼らの人生を体感して頂けたら」と話す。
上映開始時間は、10月6日~19日=10時20分~、14時40分~、同20日~11月2日=21時10分~。料金は当日一般=1,700円など。トークショーなど詳細内容は同館ホームページで確認できる。