京都を拠点に活動する日本の女性アーティストObさんがキュレーションする展「neo wassyoi(ネオワッショイ)」が6月26日、新型コロナウイルスの影響で閉廊していた中野ブロードウェイ(中野区中野5)3階「Hidari Zingaro」で始まった。
2010年ごろにイラストSNS「pixiv(ピクシブ)」の登場を契機に新しいアートシーンが日本で芽生え、「まるでお祭りのように次々と若手画家が現れ、ネットとギャラリーの双方を行き来して活動していた」と話すObさん。Obさんは「pixiv」で出会った作家とキュレーション展「wassyoi」を3階実施、今回10年ぶりの開催となる。
参加者は鹿児島県出身のあきつかおるさん、滋賀県在住の冨岡想さん、大阪府出身の庄司理子さん、京都府出身のさめほしさん、埼玉県出身のミヤタナナさん、東京都出身の齊藤拓未さん、東京都出身のてつさん、大阪府出身の光さん、武蔵野美術大学卒の安藤万実さん、大阪府出身のきゃらあいさんの10人の若手アーティスト。
Obさんは「コロナ禍だからこそできることを模索するネット配信を21~25歳の10人の参加作家と毎日実施した。他者と触れ合うことがはばかられる風潮において、ネット上の対話で自己を更新していった作家は何を見いだしたのか。この展覧会はポストコロナ時代の経過発表であると同時に、イラストと絵画の中間領域の可能性を新しい未来に向けて『wassyoi』するものにしたいと思う」とコメントしている。
開催時間は12時~19時。7月17日まで。