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沼袋の焼き肉店「太陽」が医療施設に焼き肉弁当1000個を無償提供

「塩ホルモン・赤身肉 太陽」が無償提供している焼肉弁当

「塩ホルモン・赤身肉 太陽」が無償提供している焼肉弁当

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 西武新宿線沼袋駅北側バス通りの塩ホルモンと赤身肉の専門店「塩ホルモン・赤身肉 太陽」(中野区沼袋4、TEL 03-5942-8642)は3月上旬から、数回に分けて焼き肉弁当延べ1000個を近隣の大型医療施設に無料提供する取り組みを行っている。

(関連フォト)焼肉弁当は数回に分けて提供している

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 吉祥寺「肉山」の大宮店で店長を務めていた店主の伊藤陽史さんが大宮店の店長も兼任しながら2014(平成26)年12月1日にオープンした同店。2018(平成30)年に「赤身肉・塩ホルモン 圓」を練馬区栄町に、2020年に「焼肉 太陽」を新宿区中落合にと姉妹店もオープンしている。伊藤さんは「今回の取り組みは、コロナ前に当店にご来店されていた医療従事者の方々がいたが、現在はコロナ禍によりお肉を食べに行けないといった声が聞こえてきたので、何か元気になってもらえるような取り組みができないかと考え、日頃大変な日々を過ごされている医療従事者の方々に焼き肉弁当を食べてもらおうと企画した」と言う。

 大型医療施設への焼き肉弁当提供は、医療従事者に感謝と応援の気持ちを込めて全部で1000食と決めたという。初回は3月10日に120食を届けた。数が多いため数日に分け、1回100食から150食を提供している。伊藤さんは「現在3店舗を運営しているが、実はちょうど緊急事態宣言下での協力金が1事業者単位ではなく店舗単位に変わったこともあり、スタッフもいるので足は出るが、協力金をなんとか生かした形で医療従事者への感謝の気持ちを伝えたかった」と話す。「足が出る分も何とかせねば」と考え、4月よりオリジナルのエコバッグを製作して販売し、収益金全額を今回の活動の資金に充てるという。

 伊藤さんは「この活動をすることで、取引業者さんへの仕入れ量も増やすこともできると考えた。スタッフも医療従事者の方々に感謝の気持ちを持ちながら、がんばって朝から弁当を一生懸命作ってくれた。あと2回の提供で目標の1000食に手が届く。コロナ禍でこんな時代だからこそ、これからも感謝の気持ちを忘れずに、自分たちに何ができるのかを探しながら、スタッフ全員で前に進んでいきたい」と話した。

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