中野区内全域をカバーする中野経済新聞の2021年上半期PV(ページビュー)ランキングは、「中野駅南口駅前のそば・うどん店『中野屋』が50年の歴史に幕」の記事が1位となった。
PV2位から、ロケ弁やケータリング専門店「ラジュール東京」前にお目見えした料理の自動販売機
ランキングは、今年1月1日から6月30日までの半年間に配信した「ヘッドラインニュース」のPVを集計したもの。10位までのランキングは以下の通り(カッコ内は掲載日)。
1. 中野駅南口駅前のそば・うどん店「中野屋」が50年の歴史に幕 再開発で取り壊し(3/16)
2. 新井天神北野神社と妙正寺川の間に料理の自動販売機 ロケ弁会社が新サービス(5/24)
3. ビール工房がクラフトビールを無料提供 「マイ樽」「マイボトル」に、土日限定で(6/11)
4. 中野五差路交差点に「煮干し中華そば小松屋」 「さいころ」から独立、同じ場所で開業(5/28)
5. 中野駅北口の「味と酒 大将」が48年の歴史に幕 新型コロナの影響で(2/2)
6. 中野区、建設中の中野駅西口改札と駅舎の南側に位置する「西口広場」の名称を公募(5/20)
7. 村上隆さんの「となりの開花堂」、数量限定「お花の親子の紫陽花クッキー缶」発売(6/4)
8. 中野駅南口・桃園商店街やレンガ坂有志の「街に明かりを灯し続けます」活動が話題に(4/28)
9. JR東中野駅115周年で記念グッズ販売 番線ごとの色違いTシャツが人気(6/7)
10. 中野区、区役所・中野サンプラザエリア拠点施設整備の施行予定者候補を決定(2/1)
1位は、JR中野駅南口ロータリーの交番隣の立ち食いそば・うどん店「立ち寄り処(どころ) 中野屋」(中野区中野2)が3月31日に閉店するという記事。起因はコロナではなく、中野二丁目地区のまちづくり計画に伴い、ロータリーの拡張工事計画に店舗がかかることによる。店主の磯正治さんは「閉店前に記事を書いてくれたので、常連さんはもちろん、何十年ぶりに来たというかつての学生さんなど本当に多くの人が来てくれてうれしかった」と話した。5位にランクインした中野駅北口の「味と酒 大将」が閉店の記事は、コロナが起因で48年で幕引きとなった。7位の村上隆さんの「となりの開花堂」が「お花の親子の紫陽花(あじさい)クッキー缶」発売の記事も、結局はコロナが起因で外国人観光客が来なくなった人気のカフェを閉鎖してお土産を製造販売する方針にしたという内容だ。
2位は、新井天神北野神社と妙正寺川の間に料理の自動販売機がお目見えした記事。非対面での弁当販売を実現した冷凍おかず販売自動販売機が物珍しいのか、SNS上でもしばらく話題となっていた。21位にも中野五差路交差点近くに登場した有名ラーメン店の冷凍ラーメンが購入可能な冷凍自動販売機の記事が入った。
3位は、中野や阿佐ヶ谷にあるクラフトビール醸造所を併設するビアレストラン「ビール工房」がビールを無料配布するという記事。同社広報は「自分たちが作った自慢のビールを緊急事態宣言の期間が延びたことでお客さまや業者に提供できないという、まさに緊急事態」ということで、捨てるより配ることにしたという。
6位の、建設中の中野駅西口改札と駅舎の南側に位置する「西口広場」の名称を公募と、10位の、区役所・中野サンプラザエリア拠点施設整備の施行予定者候補を決定は、どちらも現在中野駅周辺で行われている街づくりに関連した記事。
8位は、中野駅南口・桃園商店街やレンガ坂有志の「街に明かりを灯(とも)し続けます」活動が話題になっているという記事。都知事が「緊急事態宣言」要請に伴う記者会見で、「夜8時以降は街灯を除いて店頭などの照明を消すよう業界団体を通じて要請する」と話したが、中野駅南口の商店街では「コロナ禍で暗くなった道を、ただ明かりをともして安心して通ってほしいと思っているだけ」と切り返し、活動に賛同する店舗が増えたことが話題となった。
今回のランキングでは、新型コロナウイルスによって引き起こされた事象や、新型コロナに立ち向かう飲食店らとそれを支援する団体や行政、街や地域の取り組みを取り上げた記事が多く上位に入ってきた。中野駅周辺まちづくり関連の記事もトップ10にランクイン。中野駅周辺は今後、中野駅西口改札や南北連絡通路、南口改札周辺、囲町地区などの再開発も控えており、新たな街の動きが予想される。連続立体交差の工事が進む西武新宿線エリアや、徐々に駅の整備が進む東京メトロ丸の内線エリアなども含め、ナカ経では下半期も、中野区内の動向や小さなハッピーニュースをいち早く伝えていきたい。