今年4月に開校した帝京平成大学中野キャンパス(中野区中野4)で7月13日、元巨人軍OBの槙原寛己さんが特別講演を行う。
講演会をコーディネートした國井さんと、それぞれのチームで役割を分担している学生たち。
講演は、プロスポーツの運営やイベント企画などを学び、運営に携わることを目的とした同大学現代ライフ学部観光経営学科の「双方向体験型」授業の一環。学生が企画・運営し、過去にはヤクルトスワローズや千葉ロッテマリーンズ、JEFユナイテッド市原・千葉などのマッチデー試合を企画。今年は「読売ジャイアンツ」とのコラボレーションが実現した。
中野キャンパスで初となる今回は、巨人OBで1983(昭和58)年に新人賞、1994年には広島カープ戦で完全試合を達成した槙原さんが、「我が野球人生 ~逆境をチャンスに~」と題し、「夢」や「絆」をテーマに講演を行う。
同イベントを企画した学生プロモーショングループのリーダー太田伸さんは「候補として挙がっていた数人の中から、選手として実績もあり、2度のけがを克服して活躍。解説者としても知名度のあるという理由で槙原さんに講演を依頼した。野球が好きな人、そうでない人にも、壁を乗り越えてチャンスをつかむ姿が伝わればうれしい。個人的には、長嶋・藤田・王という3人の名監督で指導を受けた内容を聞いてみたい」と話す。
学内地域グループの松木祐子さんは「このような経験はこれからの人生でもなかなかできないこと。自分たちで中野区役所の広報に電話をして相談したり、商店の人にお会いしてチラシを貼らせてもらったり、さまざまな分野の人たちがいろいな関わり方をして初めてイベントが成り立つと実感した。そして学生メンバーをまとめることの大変さや、うまくいかないときの悔しさなども経験した。初めての挑戦、ぜひ成功させたい」と意気込みを見せる。
当日は、槙原さんのサインボールやサイン色紙、本人と一緒に撮影できる権利などが当たる抽選会も行う。
会場は同キャンパス2階225教室。開場12時、開演13時。入場無料。定員300人。申し込み方法などは同大ホームページで確認できる。
読売ジャイアンツが東京ドームで公式戦を行う8月15日(対横浜DeNAベイスターズ戦)と同18日(対中日ドラゴンズ戦)は帝京平成大学「マッチデー」と題し、学生たちが当日の球場や観客をプロデュースする計画。両日、球場内の大型ビジョンに映し出す映像の制作、入場口で配布するフリーペーパー作成、試合前・試合後のイベント、試合観戦ツアーイベントなどの企画も進めている。