中野・野方駅周辺の18店舗で現在、中野区立緑野小学校(中野区丸山1)の生徒が毛糸で作ったアート作品を展示している。
同小3年生がNPO法人「法人感性の教室」(埼玉県)の協力で制作した毛糸を使ったアート作品約70点を学外で展示する機会がないかと探していた同小松井副校長が野方商店街振興組合に打診。同組合員で衣料販売店「ウェルカム」を経営する小川和彦さんとの間で話し合いが行われ、展示が実現した。
児童たちが色とりどりの毛糸を台紙に貼り付けて制作した作品は、「ポパイ」「神山金物店」「ジュピターコーヒー」「中島屋精肉店」「三建不動産」など、西武新宿線野方駅周辺の18店舗に展示している。
ウェルカムの小川さんは「そもそもこの小学校は商店街から少し離れている。この子どもたちに身近に商店街を感じてほしい、思い出を作ってほしいと思って企画した。最近、希薄になってきた商店街の人と子どもたちのコミュニケーションの場になってくれたらうれしい」と話す。
「商店街としても、普段野方の商店街を利用しない保護者の方たちに、子どもたちと一緒に商店街を回っていただけることは、長い目で見てプラスになる」とも。
作品の展示は来年1月中旬までを予定している。